犬の健康にはヨーグルト!
ヨーグルトは生乳に乳酸菌を加え、発酵させて作る加工食品で、もともとは生乳に自然に菌が混入してできたと言われています。 今では、健康食品として生活に欠かせないような食べ物となり、世界中で食べられています。
人が食べて健康に良いのであれば、犬の健康にも良いのではないかと考えますよね? そうなんです!ヨーグルトは犬の健康にも良い効果があるんです!
では実際にどの様な効果があるのでしょうか? 与え方や注意点など、一緒に学んでいきましょう。
目次
メリット
整腸作用
ヨーグルトには乳酸菌が含まれています。
乳酸菌は腸内の悪玉菌の発生、増殖を防ぐ効果があり、腸内フローラに作用して、腸内環境を整えます。
他にも善玉菌のビフィズス菌や、ガセリ菌なども含まれていて、腸内を整えてくれます。
ヨーグルトには、お肉などのたんぱく質を溶かす消化酵素も含まれています
ドッグフードにはお肉の成分が含まれているので、消化を助けて、吸収しやすくしてくれます。
ヨーグルトは、即効性があるものではありません。
毎日与えることで効果が出てくるので、継続して与えるようにしましょう。
口臭予防
口臭の主な原因は、胃腸の調子が悪く、体の中から上がってくる場合と、歯磨きがうまくいっていなく、歯周病になってしまって臭いがある場合があります。
どちらも嫌な臭いなので、あまり嗅ぎたくはないと思いますが、何もしていないと犬の口臭がひどくなってしまいます。
犬の口臭の一番の原因は、歯周病です。
歯磨きの習慣がない場合に、食べカスなどが口の中に残ることで、歯石などを作り、歯周病になってしまいます。
歯石になってしまうと個人で除去するのは難しいので、病院に連れて行ってあげましょう。
歯磨きを習慣化させることで、歯周病を防ぎます。
ヨーグルトは歯周病菌の増殖を抑えて歯周病を防ぎ、口臭予防ができます。
ヨーグルトを食べさせるだけでもいいのですが、歯磨きに利用することで、効果が上がります。
歯磨き粉の代わりにヨーグルトを使用してみましょう。
ちゃんと歯磨きを行っていて歯周病でないなら、胃腸の調子が悪い可能性があります。
胃腸が荒れていると、独特の臭いが口から出てきます。
ヨーグルトを食べさせることで、胃腸の調子を整えて口臭を改善させます。
ヨーグルトを食べさせたからといってすぐに良くなるわけではありませんが、継続して与えることが大事です。
病気予防
だいたいの病気は体の免疫力が下がった時にウィルスなどが体内に入って発症します。
免疫力が高い時にはウィルスを退治できるのですが、下がっていると体がウィルスに負けてしまいます。
悪玉菌が増えてしまうと、免疫力の低下や、便秘、うつなどを発症させる原因になります。
ヨーグルトに入っている乳酸菌は悪玉菌を抑え、免疫力を高める効果があるので、こういった症状を抑えてさまざまな病気の予防につながります。
注意点
与える量
いくら整腸作用があり、健康に良いからといって与えすぎてはいけません。
ヨーグルトの原材料の生乳には乳糖が入っていて、犬は乳糖の消化がうまくできません。
生乳からヨーグルトに変わる時に、乳糖は無くなっていくのですが、全部無くなるわけではありません。
少量食べるなら問題はないのですが、多く与えてしまうと、うまく消化ができずに下痢の原因になってしまいます。
与えるのならば、スプーン1杯程度にしておきましょう。
ヨーグルトに弱い体質の子もいます。
少し与えてから様子を見て、合わないようなら与えないようにしましょう。
アレルギー
何かを食べた時にアレルギー反応を起こしてしまう場合があります。
人でも蕎麦や、たまごなどにアレルギーがあり、食べるとさまざまな症状を発症して、最悪死んでしまう場合もあります。
乳製品でもアレルギーはあり、ヨーグルトも対象になります。
犬の中にもヨーグルトでアレルギー反応を起こしてしまう子がいます。
だいたいの場合は、嘔吐や下痢を起こし、元気がなくなってしまいます。
ヨーグルトを食べさせるのが初めての時は、少量与えてアレルギー反応がないか様子をみてから与えるようにしてください。
ヨーグルトでアレルギー反応が出たら、乳製品すべてがダメな場合もあります。
食べさせる時には注意をしましょう。
食べさせて大丈夫か不安な場合は、病院で血液検査をして調べてもらいましょう。
始めから分かっていれば、犬に苦しい思いをさせずにすみます。
無糖・低脂肪のみ
犬にヨーグルトを与える場合には、無糖で、低脂肪か無脂肪の物を与えましょう。
ヨーグルトには砂糖が入っているものが多く、犬に食べさせると、カロリーオーバーで肥満の原因になり、症状が重くなると糖尿病になってしまうこともあります。
脂肪分も同様に、カロリーを多く含むので、与えすぎると健康に良くありません。
無脂肪や、カロリーオフのヨーグルトの中には、人工甘味料のキシリトールを使用している場合があります。
無糖で、無脂肪だからと、犬はキシリトール入りのヨーグルトを与えてはいけません。
キシリトールを摂取すると、インシュリンが大量に分泌されて、低血糖になってしまい、症状が重い場合には死んでしまいます。
急性肝不全を起こす場合もあり、これも最悪死んでしまうことがあるので要注意です。
ヨーグルトを与える場合には、無糖で、低脂肪か無脂肪で、キシリトールが入っていないものを与えましょう。
さらに一工夫
はちみつ
はちみつは糖分、ビタミン、ミネラルなど栄養素が豊富に含まれているので、エネルギー源となります。
抗菌、殺菌作用もあり、抗酸化作用で老化防止や免疫力アップも見込め、歯周病菌や虫歯菌に作用して口臭予防にもなります。
腸内を潤して調子を整え、便通をよくする効果もあり、犬の健康にとても役立つのです。
ただ、与えすぎに注意をしましょう。
はちみつはとてもカロリーの高い食品です。
あまり与えすぎるとカロリーオーバーで肥満の原因になってしまいます。
また、はちみつにはボツリヌス菌が含まれていることがあります。
ボツリヌス菌を摂取してしまうと、中毒を起こしてしまう場合があるので注意が必要です。
人でも、1歳未満の乳児に与えると、ボツリヌス症を発症してしまう場合があります。
犬の場合でも、子犬の頃にはちみつを与えるのは避けましょう。
与える場合には少量を与えるようにしましょう。
ヨーグルトにはちみつを混ぜることで、栄養価たっぷりのヨーグルトになります。
どちらも与え過ぎには注意が必要ですが、さまざまな効果を考えて、少量を定期的に与えると、犬の健康維持、病気の予防につながります。
トッピング
ヨーグルトが好きな犬は多くいます。
あまりフード食べていない時や、夏バテの時などにフードにトッピングをしてあげると食いつきがよくなることがあります。
栄養素が多く含まれているので、フードに加えてあげると、犬の健康にもよく、病気の予防などにもつながります。
スプーン1杯分くらいフードにかけてあげましょう。
おススメのヨーグルト
ヨーグルトが犬の健康にいいことが分かったかと思います。
ここで、私のおすすめのヨーグルトをご紹介したいと思います。
メーカー:グリコ
商品名:カスピ海ヨーグルト
乳酸菌のほとんどが1週間程度で腸内からいなくなってしまうのですが、カスピ海ヨーグルトに含まれているクレモリス菌FC株は2週間たっても腸内に残って活動を続けてくれます。
その他、丈夫な骨格、動脈硬化、高血圧の予防などの効果も期待できます。
整腸作用に優れ、体の健康のサポートにぴったりなヨーグルトです。
メーカー:明治
商品名:ブルガリアヨーグルト
ブルガリアヨーグルトに含まれている乳酸菌のLB81菌は、整腸作用や、肌のトラブルにも効果が期待できます。
腸内では、悪いウィルスから腸を守る作用のある抗菌ペプチドを増やして腸内バリアを強くします。
その他、ストレスや老化などで弱った細胞を助けて、免疫力の向上が期待できます。
まとめ
ヨーグルトは犬にはとても健康に良い食品です。
いつも通りのフードを与えて、何気なく生活をしていると胃腸が弱って、体調不良になってしまう場合もあります。
いつもの食生活にヨーグルトを加えることで、整腸作用から、免疫力が向上してとても健康的になれます。
ヨーグルトには歯周病菌の繁殖を抑える効果もあり、口臭予防にも役立ちます。
いつもの歯磨き粉をヨーグルトに替えて磨いてあげましょう。
ただ、どんな食べ物でもそうですが、与え過ぎは健康によくありません。
ヨーグルトには犬が消化しにくい乳糖も含まれています。
あまり与えすぎると逆に胃腸の負担になり、下痢を起こしてしまう場合があります。
ヨーグルトを与える時には無糖、低脂肪か無脂肪、キシリトール不使用のものを与えてあげましょう。
せっかく健康に良い食品なので、注意点を守って、犬の健康をサポートしてあげましょう。