犬が食べてはいけないもの大特集!!

みなさん愛犬に与えてはいけない食材ってちゃんと把握していますか?
最近では手作りで愛犬のフードを作る人も増えており、昔ながらの「人間の食べ物は一切犬に与えてはいけない」という考え方も変わりつつあります。
ですが、その中でも「あれは与えてよかったんだっけ?」と考えてしまうことってありませんか?
この記事では犬に与えてはいけないものを徹底的に解説していきます!
下手をすれば飼育本よりも長いですが、大まかに与えてはいけない食材の代表的なもの、野菜、フルーツ、海産物、肉類、穀物、ナッツ類、飲み物に分けて紹介しています。
代表的なもの
ネギ類
長ネギ
ネギは日本では古来より「風邪に効く野菜」として薬としても活用されてきた食材です。
ですが、犬にとっては中毒を引き起こす危険性のある有害な食材です。
ではなぜ犬がネギを食べると中毒を引き起こすのかを説明していきます。
まず、ネギに含まれる「n-プロピルジスルフィド」という物質は、犬の体内で代謝されることで酵素フリーラジカルを生成します。
そのフリーラジカルが赤血球の細胞膜や、ヘモグロビンを酸化させる作用があります。
酸化された赤血球はもろくなってしまい、「溶血」という赤血球が壊れる現象を引き起こします。
この溶血が起こることにより貧血となり、この中毒症状を「溶血性貧血」と言います。
犬は赤血球に対する抗酸化作用が弱いため、このような状況に陥りやすいのです。
特に日本犬である秋田犬や柴犬は抗酸化作用が弱い犬種と言われており、中毒を起こすと最悪死に至ることもあります。
飼い主さんが少し目を離した隙や、料理中に台所から食材が落ちてしまったときに「愛犬がネギを食べてしまった」ということもあります。
ではどれくらいの量を食べたら中毒を引き起こすのでしょうか。
それは犬の体格や個体差によって多少の差はありますが、だいたい「犬の体重1kgあたり5~10gの量」で中毒を引き起こすと言われています。
一般的なネギの重さが100gほどですので、もし10kgの犬が中毒を引き起こすには長ネギの半分ぐらいの量です。
半分ほどの量をガツガツと食べてしまう可能性は低いですが、ゼロではありません。
そのため、ネギ類を取り扱う時にはしっかり愛犬の手の届かない所に置くなどして注意するようにしましょう。
では、もしネギを食べてしまい中毒を起こしてしまうとどのような症状がでるのでしょうか。
主に元気消失、食欲不振、浅い呼吸あるいは呼吸困難、ふらつき、血尿もしくは茶色の尿、などが見られるようになります。
さらに下痢や嘔吐をすることもあり、基本的にはネギ類を食べてしまった24時間以内よりも、それ以降に症状がでることが多いようです。
そのため、食べてしまった直後は元気そうにしていても、症状が生じるのは数日経ってから出ることがあります。
玉ねぎ
玉ねぎも犬に与えてはいけない食材の定番ですよね。
犬が玉ねぎで中毒を起こすのは上記の長ネギと同じ理由で、玉ねぎに含まれる成分も赤血球や赤血球中に含まれるヘモグロビンを酸化させる作用があります。
酸化してしまうとなぜ赤血球が破壊されるのでしょうか。
それは鉄のサビと同じことなのです。鉄が酸化してボロボロになっているのを見たことはありませんか?
それと同じ原理で赤血球も酸化してしまうとボロボロになってしまい正常な機能ができなくなるのです。
食べてしまうと危険な摂取量は、「犬の体重1kgあたり5~10gの量」で、中毒症状も「溶血性貧血」で長ネギと同じです。
ですが気をつけて頂きたいのが、玉ねぎの場合生でまるかじりしてしまう犬は少ないと思うのですが、調理済みのものを食べてしまう犬が多いのです。
玉ねぎって火を加えると旨味が出て、どんな料理に使用しても甘みやコクが出ますよね。
玉ねぎはカレー、肉じゃが、すき焼き、味噌汁などさまざまな料理に入っていますが、これらの料理を食べるのは生の玉ねぎを齧ってしまうよりも危険です。
赤血球の酸化を引き起こす物質は、加熱調理をしても消えませんし、玉ねぎを含んだ料理やお汁は酸化を引き起こす物質が濃縮されているのです。
そのため加熱調理した玉ねぎを食べてしまった場合にも注意が必要です。
その他
犬が中毒症状を引き起こすネギ科の植物は、長ネギ、玉ねぎ、わけぎ、リーキ、にんにく、らっきょう、エシャロットなどがあげられます。
これらの野菜は日本では自生しているわけではないのですが、散歩中に注意が必要なネギ科の植物を紹介します。
ギョウジャニンニク、ニラ、ヒメニラ、カンケイニラ、キイイトラッキョウ、ミヤマラッキョウ、ヤマラッキョウ、ノビル、イトラッキョウ、アサツキ、エゾネギ、シロウマアサツキ、イズアサツキ、シブツアサツキなどがあげられます。
もしいつもの散歩コースにこれらのネギ科植物が自生している場合は、犬が食べてしまわないように注意しましょう。
特に日本犬は抗酸化作用が弱い犬種が多いようです。
これらのネギに含まれる物質は赤血球や赤血球中のヘモグロビンを酸化させる作用があるため、犬が食べてしまうと中毒症状を引き起こします。
食べる量や個体差にもよりますが、元気消失、食欲不振、浅い呼吸、呼吸困難、ふらつきなどの症状が出ます。
そして最悪の場合死に至ることもある危険な食材です。
香辛料
コショウ
犬がコショウを食べてしまうと、犬の消化器系に大きな負担となってしまいます。
そもそもコショウは人間の食べ物ですよね。
コショウなどの香辛料は犬にとっては刺激物です。
小さい子供や胃腸が弱っている人、もともと刺激物が苦手な人以外には人間にとっては料理のアクセントとして使用しますよね。
ですが、犬がコショウを食べてしまうと胃腸を刺激してしまうため、口腔内の痛み、胃の痙攣、嘔吐、下痢、麻痺などの症状が出ます。
コショウなどの香辛料は胃腸を刺激し続けるため、下痢や嘔吐の原因ともなりますが、香辛料を食べてしまった場合はこのようにして体外へ吐き出した方が良いとも言えます。
犬は嗅覚が強いため、香辛料などの刺激物をみずから食べてしまうことはほとんどありません。
ですが、調理した料理の中に入っていたり、犬が大好きなお肉の上にコショウがかかっていたら食べてしまうこともあります。
そのため犬に与える食材や、食卓に置いてあるコショウなどには注意するようにしましょう。
ひとかけら程度を誤飲した場合にはそのまま様子を見るようにし、もしなにかしらの症状が出ている場合にはすぐに動物病院へ連れて行くようにして下さい。
ワサビ
ワサビは人間にとってはお寿司やお蕎麦、お刺身など料理には欠かせない食材ですよね。
ワサビは本来人間の食べ物です。
ワサビなどの香辛料は犬にとっては刺激物となり、胃腸に負担をかけてしまいます。
犬がワサビを食べると、下痢や嘔吐、口腔内の痛み、胃痙攣などの症状が出ます。
特に甲状腺に問題のある犬は、ワサビに含まれている成分は良くないと言われています。
そのため注意が必要です。
もしかしたら、ワサビを昔ながらにしつけや食糞防止のために使用している人もいるかもしれません。
これらの行為をしている場合には今すぐに辞めるようにしましょう。
犬は基本的にはワサビの辛味が苦手な動物ですが、個体によっては一度慣れてしまうと効果がなかったりします。
少量でも舐めてしまうと胃腸の負担になってしまうため、噛み癖や食糞防止のためにはワサビではなく、ペットショップやホームセンター、通販サイトでも販売している犬が嫌がる匂いのスプレーなどを使用するようにしましょう。
またドッグトレーナーに相談するのも1つの手ですよ。
唐辛子
チゲ鍋や、キムチ、さらに豚汁に一味や七味をかけて食べると体がポカポカしますよね。
唐辛子に含まれている「カプサイシン」という成分は人間にとっては肥満防止や食欲増進などいい効果があります。
そもそも唐辛子は人間の食べるものですよね。
この唐辛子に含まれているカプサイシンは他の香辛料と同じく犬にとっては刺激物となってしまいます。
胃などの消化器系を刺激していしまうため、下痢や嘔吐、痙攣、口腔内の痛みなどの症状がでます。
少量であれば影響が出ないこともありますが、もし誤飲してしまった時になにかしらの症状が出ていたらすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
犬は嗅覚が優れており、これらの刺激物は危険であると自分で判断することもありますが、調理済みの料理に入っていたり、なにかしらの拍子で誤飲してしまうことがあります。
そのため食卓に置いてある、一味や七味、唐辛子を含む料理などは注意が必要です。
犬は刺激物を食べてしまった時は、すぐに吐き出せば口腔内しびれや痛みなどの症状だけで収まることがあります。
食べてしまった時は焦らずに犬の症状をしっかり見るようにしましょう。
カカオ類
なぜダメなの?
カカオを含む食材の代表としてチョコレートやココアなどがあります。
特にチョコレートは私達人間にとってはとても身近な食べ物で、最近ではカカオを多く含むチョコレートは健康にも良いと言われており積極的に食べている人は多いのではないでしょうか。
ですが、「犬にチョコレートは厳禁」です。
チョコレートもわりと犬に与えてはいけない食材の代表ですね。
なぜ犬に与えてはいけない食材の代表なのかと言うと、食べると中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることもあるからです。
それともう一点、飼い主さんにとって、とても身近な食材だからです。
カバンの中にもらったチョコレートなどを忘れていて、次の日に気がつくなんてことはありませんか?
犬は嗅覚が鋭いため、そういった食べ物がカバンに入っていると漁って食べてしまう可能性があります。
では、なぜ犬にチョコレートは駄目なのでしょうか。
チョコレートなどのカカオに含まれているテオブロミンは、植物に含まれる化合物の「アルカロイド」の1種です。
アルカロイドと言えば、カフェインやニコチン、モルヒネなどに含まれており、植物毒に多く含まれる天然の有機化合物でもあります。
多くの植物はアルカロイドという毒を持ち、自分たちが動物に食べられないようにする役割を持っています。
テオブロミンは、人間であれば簡単に代謝することができるため影響は出ません。
そもそもテオブロミンにはカフェインのように神経を興奮させる作用があり、人間の場合はすぐに分解するため体への影響はありあません。
ですが犬はこのテオブロミンの分解が非常に遅く、また排出したりする能力も遅いため中毒症状を引き起こしてしまう危険性があります。
分解や排出が遅いことで、体内に蓄積し毒性量が上がるのです。
そのため毒素を体外へ出そうとする自然な行為として下痢や嘔吐があげられます。
これらの症状は体内にある毒素や異物を外へ出そうとする生理現象なのだそうです。
では、実際にテオブロミンを食べると犬の体内ではなにが起こっているのでしょうか。
テオブロミンを摂取すると、神経の活動を抑制するアデノシン受容体と結合し、興奮を抑える機能を阻害するのです。
細胞内で情報を伝達する物質の増加を抑える酵素の働きが阻害されてしまいます。
情報を伝達する物質が過剰になるとテオブロミンの体内での分解が遅い犬は体内に毒素が溜まりさまざまな臓器に影響を与えるのです。
食べるとどうなる?
では、犬がチョコレートなどのカカオ類を食べるとどうなってしまうのでしょうか。
犬がテオブロミンを摂取してしまうと、中毒症状が出ます。
主に下痢や嘔吐、興奮、おしっこが増える、パッティングする、不整脈が出る、痙攣を起こす、ぐったりとするなどがあげられます。
テオブロミンの毒素はさまざまな臓器に影響を与えます。
もし脳に影響を与えた場合には神経が興奮状態となり嘔吐や発作を引き起こします。
心臓の場合は、心筋の収縮力を高めるため不整脈などがでます。
気管支の場合は、気管支の筋肉が弛緩するため呼吸困難となります。
これらの症状が併発した場合には死に至ることもあります。
ではどれくらいの量が犬にとっての致死量となってしまうのか。
チョコレートに含まれるテオブロミンの量は、そのチョコレートによって異なります。
厄介なことにチョコレート製品には、テオブロミンの含有量というのは書いていないのです。
テオブロミンのち資料は体重1kgあたり100mgです。
例えば体重が5kgの犬の場合、ダークチョコレート100g(板チョコ2枚くらい)が致死量となります。
たくさんのチョコレートを食べなければ命の危険性はありません。
ですが、もし犬がチョコレートの味を覚えてしまい欲しがるようになったり、家の中を探したりすることもあります。
そのため、犬には一切チョコレートを与えないということを心がけることが大切です。
ぶどう類
なぜダメなの?
犬にぶどう類を与えてはいけないということを知っていますか?
そもそも犬にブドウが危険ということが広まったのは2001年にアメリカの研究者が発表したことが始まりでした。
わりと最近判明したのです。
そのため「子供の時実家で飼っていた犬にぶどうあげていたわ」、「今でもあげているわ」という人も少なくないかもしれません。。
では、なぜぶどう類は犬に良くないのでしょうか。
それは犬がぶとうを食べると中毒を起こし、最悪死に至ることもあるためです。
ですが、ぶどうに含まれるどの成分が中毒を引き起こすのかという特定にはまだ至ってないそうです。
恐らくぶどうに付着している農薬やカビ毒、ビタミンD類の物質、あるいは未知の成分などが疑われているようですね。
これまでもぶどうやレーズンを大量に摂取したことにより、シュウ酸カルシウムが形成されやすくなるということは知られていましたが、最近の研究結果では、腎臓の組織が破壊されることによる急性の腎不全が注目されるようになっています。
アメリカの研究者らの報告によると犬43頭が、ぶどうや干しぶどうなどを摂取したあとに犬の腎機能障害が発症し、その半分の犬が急性腎不全で死亡したというものでした。
また、日本でもぶどう類を摂取して死亡した症例が報告されています。
その報告によると体重2.5kgのマルチーズのオス3歳が、種のない小さなぶどうを約70g食べた5時間後から嘔吐と乏尿の症状が出て、ぶどうを摂取した4日後に亡くなったそうです。
そもそもぶどう類というと、生のぶどうだけでなく、ぶどうの皮やレーズン、ぶどうジュースなどがあります。
まだ原因が分かっていない以上、加工品であっても、皮を剥いたとしても犬に与えるのは辞めましょう。
また、赤いぶどうなのか、白いぶどうなのかといった種類や品種の差は確認されていないため、ぶどう全般を犬に与えるのは危険ということを認識しておく必要があります。
ぶどうが人間にとって有害であるという情報は一切ありませんよね。
ですが、犬にとっては腎機能障害を起こしてしまうのです。
特に注意が必要なのが、ぶどうが凝縮されているレーズンです。
レーズンはパンやおやつなどの加工食品にも含まれていることが多いため、食卓やキッチンなど犬が手の届きそうな所にそれらの物を置いておくのは辞めましょう。
もし愛犬がぶどうを食べてしまった場合にはすぐに動物病院へ行くようにして下さい。
食べるとどうなる?
犬がぶどう類を食べると、嘔吐、無気力、食欲不振、腹痛、下痢、アレルギー、元気消失、普段より水をよく飲むなどの症状がでます。
ひどい場合には、急性腎不全となりそれが原因で死亡するようです。
急性腎不全が疑われる症状は、脱水、嘔吐、無気力、食欲不振、意識の低下、呼吸が荒くなる、呼吸困難、普段よりも尿の量が少ない、元気消失。腎臓やその周辺が痛むため背中を丸めるなどがあげられあす。
急性腎不全の場合には、突然尿を生産する腎臓の機能が低下するため乏尿や無尿の症状が起こります。
反対に急に尿の量が増えたり、いつもより水を飲む量が増えると言った、多尿多飲の症状がでることもあるようです。
他の中毒症状と同じように食べてからすぐに症状が現れるわけではなく、数時間後や数日たってから症状がでることが多いようです。
上記でも紹介したように、日本で実際に起こった症例では、ぶどうを摂取してから5時間後に急に嘔吐を繰り返すようになったそうです。
不審に思った飼い主さんがその2日後に病院を受診しましたが、残念ながらその後息を引き取ってしまいました。
ぶどう中毒を引き起こした場合、犬にぶどうを吐かせる処置や、胃洗浄、有害物質の血中濃度を薄める、などの治療が行われます。
異変がある場合には、様子見をせずにすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
キシリトール
なぜダメなの?
みなさんはキシリトールと聞くとなにを想像しますか?
キシリトール配合のガムや歯磨き粉などだと思います。
アメリカでは糖尿病の方が、砂糖代わりにキシリトールで甘味を出しているということもあります。
なんとなく「歯に良い成分」と思っている人が多いかと思います。
「愛犬が歯周病だからキシリトールをあげたい」、「愛犬の口臭が気になるから人間用の歯磨き粉で磨こうかな」と思ってしまいますよね。
ですが、犬にキシリトールは絶対に与えてはいけません。
ではなぜ犬にキシリトールは駄目なのか。
キシリトールに対する反応は人間と犬では違うのです。
人間も犬も食べ物を食べると、食べ物を消化吸収してブドウ糖として体内に取り込みます。
この時体内のブドウ糖、特に血中のブドウ糖の濃度いわゆる「血糖値」が高くなりすぎないようにインスリンというホルモンを分泌して調節します。
ここまでは人間も犬も同じです。
人間の場合は、キシリトールに対して糖分とは認識しないためインスリンを放出させません。
そのため糖尿病の方に甘味料として使われているのです。
ですが、犬の場合は人間とは逆で、キシリトールを摂取するとインスリンが過剰に放出させます。
過剰にインスリンを放出することにより、血糖値を下げるため低血糖症が起こるのです。
低血糖症は意識の低下や脱力、痙攣などがあげられますが、これらの症状がキシリトールによる中毒症状です。
キシリトールの中毒症状は、他の犬に与えてはいけない食材よりも早く起こります。
ほとんどが摂取してから30分以内に低血糖の症状がでるのです。
実際に日本であった症例では、1歳未満のチワワの子がキシリトールを摂取してその後すぐに嘔吐症状がでました。
すぐに病院へ行き、血糖値を上げる処置などを行いましたが2日後に血糖値が上がらないまま息を引き取ったそうです。
その時にそのチワワの子が食べてしまったのはキシリトール入のタブレットお菓子2粒です。
この症例は当時ブログで飼い主さんが書き込みをし、犬にキシリトールは厳禁と有名になりました。
それぐらいの量でも犬にとっては低血糖症を引き起こし肝臓の機能を破壊する量なのです。
実際に犬にキシリトールは危険という認識が飼い主さんにあったとしても、遊びに来た友だちや、一緒に住んでいる家族はそういった認識がないかもしれません。
そのため周囲の人には注意を呼びかける必要があります。
食べるとどうなる?
犬がキシリトールを食べると中毒症状を引き起こします。
嘔吐、元気消失、衰弱、運動失調、昏睡などの症状が出ます。
犬がキシリトールを摂取すると腸管から急速に吸収されるため20分でインシュリンレベルが上昇します。
30分後にはインシュリンの作用により血糖値が下がり始め、40分後に分泌量はピークを迎え、低血糖が最低値になるのはおよそ60分後です。
上記でも説明したぶどうやチョコレートの中毒症状は摂取後から時間が経ってから症状が現れますが、キシリトールの場合はすぐに症状が現れます。
キシリトール中毒は犬特有の病気で、馬やラットでは低血糖症は確認されていません。
ウサギやヤギ、ウシなどの動物はインシュリンの放出は確認されたものの犬のように顕著ではないようです。
犬がキシリトールを摂取すると急性低血糖症の症状や、肝細胞の壊死が起こります。
肝細胞が壊死するメカニズムは詳しく解明されていませんが、早ければ誤飲した1~2時間後に肝障害が現れます。
犬がキシリトールを誤飲した場合、誤飲したキシリトール量が50mg程度の場合は汚染物質の除去とモニタリングが必要となります。
ですが誤飲したキシリトール量が100~500mgと大量の場合には肝不全を発症する危険があるため、入院し輸液を受ける必要があります。
酒類(アルコール)
なぜダメなの?
犬にアルコール類を飲ませることは命にも関わる危険なことです。
飼い主さんや、同居人がアルコールが好きであれば、毎日のようにお酒を飲む家庭もあるかもしれません。
夏の熱い時期のビールや、就寝前に疲れやストレスの溜まった体に染み渡るアルコールはたまらないと思う人も多いですよね。
ですが、いくら飼い主さんがお酒好きだとしても犬にアルコールは絶対に与えてはいけません。
最近悲しいことにSNSでは犬にアルコールを与えて、酔っ払ってフラフラ歩いている様子を撮影した動画などが投稿されていることがあります。
これは許せない虐待行為ですね。
ではなぜ犬にアルコールが駄目なのでしょうか。
そもそも人間はアルコールを摂取すると胃や腸で吸収して肝臓でアルコール脱水素酵素により分解され、それがアセトアルデヒトへ変化します。
アセトアルデヒト脱水素酵素がさらに分解を進めると、徐々に無害になっていきます。
ですが、アセトアルデヒトが分解できないと、体内に回り二日酔いやアルコール中毒になってしまいます。
お酒が弱いという人はこのアセトアルデヒトを分解する、脱水素酵素が少ない体質なのです。
犬はもともとアルコールを分解する脱水素酵素を持っておらず、一度摂取したアルコールを無害化することができないのです。
そのため長い間アルコールが体内を循環し悪影響を及ぼします。
すると中毒症状を引き起こし、意識が朦朧としたり、昏睡状態に陥ったりします。
犬は嗅覚が優れた動物なため、アルコールの匂いだけでもくしゃみを起こしてしまったり、アルコールを飲んだ飼い主さんが犬と遊ぼうとすると、それが犬のストレスとなってしまうこともあります。
犬は自分でアセトアルデヒトを分解することができないため、アルコールを摂取すると脳幹の機能が抑制されて重度の中毒症状を引き起こしてしまうこともあります。
アルコールは犬の命にも関わる危険なものです。
口コミや知恵袋を見ていたところ、やはり犬がアルコールを飲んでしまう原因は、飼い主さんが床にこぼしてしまった時です。
酔っ払った時は特に手がおぼつかない状態になってしまい、机の上でコップを倒してしまったりしますよね。
そういった時に犬が舐めてしまうことが多々あるそうです。
特に甘いカクテル系のお酒だと、犬も甘い匂いに飛びついて舐めてしまいます。
そのため、犬をケージから出している時はこぼさないように特に注意が必要です。
食べるとどうなる?
犬がアルコールを飲んだり舐めてしまうと、フラフラと足がおぼつかない状態で歩いたり、目の焦点が合わなくなったり、具合が悪そうにぐったりすることがあります。
中毒症状を引き起こすと、意識が朦朧とする、昏睡状態になる、嘔吐物が喉に詰まる、心肺機能が低下するなど命に関わることもあります。
犬はアルコールを分解する酵素を持っていないということを上記でも説明しましたが、人間よりも体の小さい犬はどれくらいのアルコールを摂取すると中毒症状が出てしまうのでしょうか。
アルコールの度数にもよりますが、ビールやカクテルなど5%のアルコールですと、110ml、日本酒やワインなどの15%のアルコールだと37mlほどです。
そして焼酎やウイスキーなどアルコール度数の高い40%ほどのお酒だと14mlが致死量だと言われています。
ですが、小型犬や超小型犬であれば、一口舐めただけでも急に体調が変化するということもあります。
上記の数字はあくまで目安ですので、少しの量なら大丈夫と思わないようにしましょう。
また、家で宴会などをする時はふざけて犬にアルコールを与えようとする人もいるかもしれないため、愛犬からは目を離さないようにしましょう。
野菜
「野菜は体に良いから食べましょう」というフレーズを子供の頃から何度も聞いたことがあります。
野菜は自然の恵みで、生産者の方に感謝をしながら体に良いと思い食べますよね。
特にダイエットをしている人や糖尿病など病気を患っている人であれば一層野菜中心の生活をしているのではないでしょうか。
ですが、犬に与えてはいけない野菜があることを知っていますか?
犬に与えてしまうと中毒を引き起こしてしまう危険な野菜があるのです。
では、それらの野菜を詳しく見ていきましょう。
ししとう
なぜダメなの?
ししとうは「シシトウガラシ」といってピーマンと同じく唐辛子の甘味種です。
上記でも書いたように唐辛子は犬にとっては刺激物となります。
私達もししとうを食べている時に「これ辛いやつだ」という風になることはありませんか?
ししとうはもともと唐辛子の中では甘味種ではありますが、たまに辛いものが混じっていることがあります。
これは天候が悪いことや水分、肥料不足などのストレスによるものだそうで、見た目からはどれが辛いのかは分かりませんよね。
そもそも唐辛子の1種ですので、「カプサイシン」という成分が含まれています。
カプサイシンは食欲増進や、肥満防止、冷え性解消など人間にとっては適度に摂取すると健康に良い成分ですが、犬にとってはそうではありません。
犬がししとうを食べると胃腸を刺激してしまい腎臓や肝臓に負担をかけてしまいます。
そのため、犬にししとうを与えてはいけないのです。
ししとうはナス科トウガラシ属の野菜ですが、他の野菜ではピーマンやパプリカもこれらに属しています。
しかし、ししとうに比べるとピーマンやパプリカはカプサイシンを含んでいないため犬に与えても問題はありません。
特にピーマンは栄養豊富な食材で、抗酸化作用を持つ栄養素が豊富に含まれているため犬の体にも良いのです。
食べるとどうなる?
もし、犬が少量のししとうを食べてしまった場合にはそれほど心配するものではありません。
食べたのが少量であれば、嘔吐や下痢がないか、食欲や元気はあるかなど様子を見るようにしましょう。
しかし、たまたまカプサイシンを多く含むししとうだったり、大量に食べてしまった場合には注意が必要です。
刺激物となり犬の胃腸や腎臓、肝臓に負担となるため、口腔内の痛み、下痢、嘔吐、胃腸炎などの症状が出ることがあります。
もし、カプサイシンを多く含む辛味の強いししとうを食べてしまった時に、犬がすぐに吐き出したのであれば、その後の様子を注意深く観察するようにしましょう。
少しでも様子がおかしいようでしたらすぐに動物病院の診察受けるようにして下さい。
ししとうは犬にとっては体に悪影響を及ぼしてしまう野菜です。
そのため、ししとうは犬の手の届かない所で保管するようにしましょう。
買い物から帰ってきた時にスーパーの袋に入れたままにして部屋に置いておくなどしないようにしましょう。
犬は真新しいものや音がなるスーパーの袋が好きです。
漁って食べてしまうこともあるため注意が必要です。
ぎんなん
なぜダメなの?
銀杏は、犬には与えてはいけない食材です。
秋の味覚の代表格でもある銀杏は、イチョウの種子です。
秋になるとイチョウの木から落ちた銀杏が強烈な匂いを放っていますよね。
銀杏はミネラルやマグネシウム、カリウム、カロテン、そしてビタミンCが豊富で栄養価の高い食材です。
古来より中国では民間人が生薬として夜尿症や、咳や痰など風邪薬としても使用していたほどです。
ですが、薬として使用される一方で、銀杏には毒性もあります。
まず、銀杏に含まれているメチルビリドキシンは神経毒の一種で、人間でも食べ過ぎると中毒症状を引き起こし、最悪死に至ることもあります。
中毒量は成人で40~300個と言われていますが、解毒機能には個人差があります。
また、銀杏の殻に付着しているギンコライド(ギンコール酸)は直接触れると皮膚炎や頭痛、吐き気などを起こすことがあります。
人間でも中毒の出てしまう銀杏は体の小さい犬にとっては危険です。
特に小型犬や超小型犬の場合は1粒でも中毒を引き起こしてしまうこともあるため絶対に与えないようにしましょう。
秋頃になると散歩中の道端にも落ちている銀杏ですが、上記でも書いたように強烈な匂いを放っていますよね。
嗅覚が敏感な犬は落ちている銀杏を食べることはほとんどありません。
しかし、散歩中に銀杏の殻を踏んでしまうと皮膚炎や発疹の原因ともなってしまうため、散歩コースにイチョウがある場合にはその時期には避けるようにしましょう。
食べるとどうなる?
犬が銀杏を食べると、下痢、嘔吐、呼吸困難、ふらつき、めまい、意識の混濁、痙攣などの症状が出ます。
銀杏中毒の症状はさまざまありますが、犬が銀杏を食べてしまった場合症状が出るのは1~12時間程度経ってからです。
食べた量が少なかったり、犬も銀杏の毒を解毒する機能は個体差によってさまざまです。
ですが、体の小さい犬が銀杏を食べて中毒症状を引き起こすと最悪死んでしまうこともある危険な野菜なのです。
そしてお散歩中などに銀杏の皮に触れてしまった場合はすぐに痒がったり、触れた部分が赤くなるといった症状がすぐに出る場合や数日経ってから出る場合もあります。
銀杏を誤飲して中毒症状が出たり、銀杏が原因で赤く腫れてしまったりかぶれてしまった場合はすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
ですが、犬のサプリメントでイチョウ葉のエキスを成分としたものがあります。
これらは人間の臨床試験では認知症の改善や脳機能障害などの改善に効果が期待できるとして販売されています。
イチョウ葉エキスの成分が配合されているサプリメントを与える際は用法や容量をしっかりと守って与えるようにしましょう。
イチョウ葉のエキスや銀杏は人間にとっては薬として扱われていましが、犬には毒性であることには違いありません。
そのため銀杏を直接犬に与えるのは辞めましょう。
フルーツ
フルーツって色々な種類があり、旬のフルーツを食べると季節を感じますよね。
犬に与えても良いフルーツと与えてはいかないフルーツがあることを知っていますか?
フルーツが好きな犬であれば、少しくらいなら与えてあげたいと思う飼い主さんも多いと思います。
ですが、フルーツには犬にとっては有害となる成分が含まれていることがあります。
また、一般的に与えても問題ないと言われているフルーツであっても、多く与えてしまうと悪影響を及ぼすものもあるのです。
では、詳しく見ていきましょう。
アボカド
なぜダメなの?
栄養豊富で森のバターとも呼ばれているアボカドは、私たち人間は積極的に摂取したい食材の1つですよね。
しかし、犬にとってアボカドは中毒症状を引き起こす可能性のある危険な食材です。
アボカドの果肉には「ペルジン」という殺菌作用のある毒素が含まれています。
人間にとっては無害な成分ですが、犬にとっては有害であり、食べてしまうと思い中毒症状を引き起こしてしまうことがあります。
アボカドに含まれているペルジンの量は品種にもよってことなります。
現在世界中におよそ1,000種類以上の品種がありますが、その中でも日本でも流通しているグアテマラ種というアボカドは、ペルジンを多く含んでいる品種です。
そのため、日本のスーパーや八百屋で販売されているアボカドはより一層犬にとって危険性が高いのです。
最近では海外のドッグフードの原材料としてアボカドが含まれているものがあります。
先程説明したようにドッグフードに使用されているアボカドはペルジンを含んでいない品種のものを使用しています。
そのため、海外のドッグフードに入っているからと言ってドッグフードにアボカドを加えたりすることは危険です。
重度の中毒症状が出ると最悪死に至ることもある危険な食材ですので、アボカドを与えないようにしましょう。
食べるとどうなる?
アボカドの中毒症状は、下痢、嘔吐、意識の混濁、ふらつき、呼吸が浅い、痙攣などがあげられます。
アボカドに含まれているペルジンの量や犬の体格や状態、持病の有無にもより異なりますが、重度の中毒症状が出た場合、死に至ることもあります。
しかし、犬がアボカドを食べてしまいなにかしらの症状が出た場合にはすぐに動物病院へ行くようにしましょう。
そして、なにも症状が出なかったからといって今後も与えて良いわけではありません。
犬がアボカドを皮ごと食べてしまった場合、アボカドの種は大きくて飲み込んでしまうと消化管などに詰まって呼吸困難となることもあります。
また、食道閉塞や腸閉塞を引き起こす原因ともなりますので、もし種を飲み込んでしまったらすぐに動物病院へ行くようにして下さい。
アボカドは日本では犬に与えてはいけない食材として紹介されていることが多くありますが、海外では犬に有毒ではないと紹介されている情報もあります。
ですが、上記で説明した通り日本で流通しているアボカドは犬に有毒ですので、与えるのは辞めましょう。
いちじく
なぜダメなの?
夏から秋にかけて旬を迎えるいちじくは、直接食べたり、ジャムやドライフルーツとしても活用されている食材です。
いちじくは整腸作用もあり、古来より「不老長寿の果物」として重宝されてきました。
「愛犬が果物好きだから」、「愛犬のお腹の調子が悪いから」などいちじくも与えてみようかなと思う人もいるかもしれません。
しかし、いちじくは犬が食べてはいけない果物です。そのため犬にいちじくは与えてはいけません。
いちじくに含まれている「ソラレン」、「フィシン」という成分は犬にとっては中毒症状を引き起こす原因となるのです。
フィシンはタンパク質分解酵素であり、いちじくの実や葉っぱに含まれています。
人間にとってはこのタンパク質分解酵素が整腸作用を発揮しますが、犬にとってはこの働きが強く出てしまいます。
また、ソラレンは紫外線の吸収率を高めるためメラニン色素を生成したりと人間にはシミやそばかすの原因となってしまう成分ですが、犬がソラレンを摂取すると下痢や嘔吐などの中毒症状を引き起こします。
そして、いちじくにはゴムアレルギーのアレルゲンとなる成分があります。
そのためゴムアレルギーの犬がいちじくを食べるとアナフィラキシーショックを引き起こしてしまう可能性もあります。
食べるとどうなる?
犬がいちじくを食べると、ソラレンというタンパク質分解酵素の作用が強く出てしまうこともあるため、下痢や嘔吐などの症状がでます。
また、フィシンという成分は犬にとっては中毒を引き起こす原因ともなるため、嘔吐、下痢、呼吸困難、痙攣などの症状がでます。
中毒症状の場合は、すぐに症状が現れるわけではなく半日や数日してから症状がでることがあります。
そのため、すぐに症状が出なかったとしても、大量に食べてしまった場合にはすぐに動物病院へ連れて行くようにして下さい。
そしてアレルギーに反応してしまった場合には、嘔吐、口の粘膜を刺激する、大量のヨダレ、口内炎などの症状がでます。
アレルギーの場合には、口の中の粘膜が刺激されるため、大量のヨダレや口内炎が起こるのです。
口内炎は、口腔内に痛みや違和感がでるため食欲不振や水すらも飲みたがらなくなります。
この状態が長く続いてしまうと脱水症状を引き起こすこともあるため、早いうちに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
もし、誤って犬がいちじくを食べてしまった場合には、無理に吐かせようとして水を飲ませるという行為は危険です。
そのため、犬がいちじくを食べているのを発見した場合には、焦らずに口の中に残っている物だけを取り除くようにしましょう。
グレープフルーツ
なぜダメなの?
爽やかな柑橘系の香り、酸味が魅力的なグレープフルーツは、ビタミンCを豊富に含んでいるため、人間にとってはお肌や健康に良い果物です。
みかんやオレンジが好きな犬にグレープフルーツも与えてみようかな、と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、犬にグレープフルーツは与える際は注意しなくてはいけないことがあります。
犬がグレープフルーツを食べても基本的には大丈夫ですが、薬物の代謝に影響を与えている成分が含まれています。
薬の種類によっては、投薬中にグレープフルーツを食べると、薬が効かなくなったり、反対に強く効きすぎてしまい重大な副作用が出てしまうこともあります。
人間の場合も同じで、例えばグレープフルーツと血圧降下剤を同時に摂取してしまうと、薬の血中濃度が上がり、薬が効きすぎて低血圧状態になってしまう危険性があります。
そのため、投薬中の犬には与えない、もしくはどうして与えたい方は獣医師に聞いてから与えるようにしましょう。
犬にグレープフルーツを与える場合には、外側の固い皮や実に付いている薄皮はキレイに取ってから与えるようにしましょう。
固い皮や薄い皮、白い筋の部分は消化されにくく、下痢や嘔吐の原因となってしまうことがあります。
食べるとどうなる?
健康な犬であれば、グレープフルーツを与えても問題はありません。
しかし、皮をしっかりと取って与えないと消化不良を起こし下痢や嘔吐など体調を崩してしまうこともあります。
また、グレープフルーツには果糖が含まれているため、与えすぎてしまうと糖分の取り過ぎになってしまいます。
糖尿病を患っている犬や肥満の犬には、グレープフルーツなどの果物はあまり与えないようにしましょう。
ですが、中には与えても良い果物もありますので、獣医師に相談してから与えるようにして下さい。
グレープフルーツの適量は犬が摂取するカロリーの20%ほどと言われています。
もし、もう少し欲しいとおねだりされても、与える量は少しの量で抑えるようにしましょう。
どんな食べ物でも過剰に摂取すると下痢や嘔吐の原因となりますので、与えすぎは禁物です。
また、普段食べ慣れていない食材を与えると体調不良の原因となることもあります。
そのため、ビタミンCが豊富に含まれているからと言って、嫌がる犬や食べ慣れていない犬に無理に与える必要はありません。
ざくろ
なぜダメなの?
ざくろは実を開くと小さなプツプツとした実が成っている、見た目は不思議な果物ですよね。
ざくろは日本ではあまり知られていない果物でしたが、少し前にザクロ酢など飲めるお酢が流行し、美容に効果のある果物として日本でも人気になりました。
美容に良い果物ならば愛犬の毛艶に良いかもと思ってしまう方もいるかもしれませんが、ざくろは犬には与えてはいけない食べ物です。
では、なぜ犬に与えてはいけないのでしょうか。
ザクロには犬にとっては有害となる「タンニン」、「ペレチエリン」、「エストロン」が含まれています。
タンニンは犬の胃を荒らしてしまう成分で、ペレチエリンはカカオにも含まれているアルカロイドの1種で中毒症状を引き起こします。
そしてエストロンはオスの犬が食べるとメス化してしまったりと体に悪影響を及ぼします。
これらの成分は人間にとっては過剰に摂取しなければ問題はありませんが、体の小さな犬には有害な物質となります。
ザクロの樹皮や根皮、果皮は薬として使用されてきた歴史もあります。
しかし、犬にとっては中毒症状が出てしまうのです。
そのため、少量でも犬にざくろは与えないようにしましょう。
食べるとどうなる?
ざくろには犬に有害となる「タンニン」、「ペレチエリン」、「エストロン」が含まれています。
まず、タンニンはザクロの果皮に多く含まれている成分で、犬にとっては胃への刺激となり、胃の中が荒れてしまい胃痛や便秘などの症状がでます。
ペレチエリンは、ザクロの種子や果皮に含まれいている成分です。
ペレチエリンはアルカロイドの1種で、上記でも説明したカカオに含まれているテオブロミンと同じ植物成分です。
アルカロイドはサナダムシの駆虫薬としても使用される成分で、犬が食べると激しい下痢や嘔吐、関節炎の悪化などの症状が出ます。
そして、エストロンは聞いたことがある人も多いと思いますが女性ホルモンの「エストロゲン」と似た成分です。
ザクロにはエストロンが含まれていることから医学的根拠はありませんが、女性が妊娠しやすい果物として一時期流行しました。
犬がエストロンを摂取してしまうと、女性ホルモンを摂取することになるため特にオスの犬に悪い影響を及ぼします。
オスの体がメスに近づいてしまったり、生殖系の器官に悪い影響を与えるなど体に良くないのです。
大型の犬であれば少量食べてもなにも症状が出ないこともありますが、過剰に摂取すると上記の下痢や嘔吐、胃腸障害、そして神経麻痺が起こる可能性があります。
すだち
なぜダメなの?
すだちなどの柑橘系はビタミンCが豊富な果物として知られています。
料理やデザートに風味を出すために果汁を少し垂らすと、いい香りがしてさっぱりとした酸味が口の中に広がりますよね。
すだちに含まれている「4つのポリフェノール」は人間にとっては肥満予防や脂肪の吸収を助ける効果があり、積極的に取り入れたい食材ですよね。
柑橘系の果物を嫌がり食べない犬が多いのですが、中にはオレンジやみかんが好きな犬もいます。
では、すだちは犬に与えても良いのでしょうか。
答えは、「すだちは犬に与えてはいけない」です。
なぜ駄目なのか詳しく見ていきましょう。
すだちはぶどうのような中毒性のある果物ではありませんが、グレープフルーツのように消化不良や下痢、嘔吐を引き起こす可能性があります。
また、すだちはグレープフルーツやレモンとも似ている果物ですが、皮と種に神経障害や消化器系障害の原因ともなる成分が含まれているため危険です。
すだちに含まれているポリフェノール自体は、抗酸化作用を持つため、高齢期の犬や通院中の犬には良い成分です。
そのため犬用のサプリメントなどにも含まれています。
食べるとどうなる?
犬がすだちを食べると強い酸が刺激物となりお腹を壊してしまうことがあります。
消化不良や下痢、嘔吐、便秘など主に胃腸系の症状がでます。
そして、すだちの皮と種には神経障害を引き起こす成分が含まれているため、しっかり歩けなくなったりするなどの症状が出ることがあります。
神経は全身を司る大切な器官で、さまざまな症状が出ます。
例えば脳の神経に影響が及ぶと、視力障害、歩行障害、性格の変化などの症状が出ます。
いずれにしてもすだちは人間にとっては健康に良い果物でも、犬にとってはリスクとなる果物であることには違いありません。
そのため、犬にすだちを与えるのは辞めましょう。
また、犬は柑橘系の果物を好んで食べる動物ではありません。
しかし飼い主さんの食事の際にお肉などにすだちをかけていると、飼い主さんの目を盗みお肉ごと食べてしまうことがあります。
このように予期せぬ行動を取ることもあるため、人間が食事の準備をしている時や食事の際は注意が必要です。
また、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の果物を油汚れや、家具の皮脂汚れなど掃除に利用する家庭もありますが、犬を飼っている家庭ではそれは控えるようにしましょう。
ドラゴンフルーツ
なぜダメなの?
ドラゴンフルーツという果物を知っていますか?
名前は聞いたこともあるけれども、見たことも食べたこともない人も多くいるかもしれません。
ドラゴンフルーツとは、メキシコなど中南米の熱帯雨林地域を原産としているサボテンの果実のことです。
そんな珍しい果物を食べてみて、美味しかったから果物好きの愛犬にも与えてみたいなと思うかもしれません。
ですが、ドラゴンフルーツは、犬に与える際には注意が必要です。
少量を与える分には問題はありませんが、大量に与えると体に悪影響を及ぼす可能性があるため気をつけましょう。
ドラゴンフルーツは、栄養豊富でビタミンB1、B2 、葉酸、ビタミンC、ナイアシンなどたくさんのビタミンが含まれています。
他にもカリウム、鉄分、マグネシウム、ミネラル類、食物繊維、ポリフェノール、アントシアニン、アルブミンなど栄養がたっぷりと入っています。
ですが、このように豊富な栄養素があったとしても特定の疾患がある犬には悪影響を及ぼす危険性があります。
そのため持病を持っている犬や、子犬、老犬などにはできる限り与えない方が良いでしょう。
もし、与えたい場合には獣医師に相談してからにしましょう。
食べるとどうなる?
ドラゴンフルーツには100gあたり350mgとカリウムがとても豊富に含まれているため腎疾患のある犬には与えてはいけません。
健康な状態であればカリウムは尿中に排出されるため心配はいりませんが、腎臓の機能が低下している犬に与えると、高カリウム血症を起こす可能性があります。
そしてドラゴンフルーツには、他の果物と同様に果糖が含まれているため与えすぎては糖質の取りすぎとなってしまいます。
そのため、与える際には一口サイズくらいで抑えるようにしましょう。
また、ドラゴンフルーツにもさまざまな品種があります。
ホワイトピタヤ、レッドピタヤ、ピンクピタヤ、ゴールデン・ドラゴンなどです。
レッドピタヤは実が赤く、赤のもととなるポリフェノールのベタシアニンが豊富に含まれています。
そのため、与える際に口の周りや被毛に色がついてしまうとなかなか取れないため注意しましょう。
そして、尿や便などの排泄物にこの赤色が混じって出てくることもあるそうです。
血尿や血便かな?とびっくりしてしまう飼い主さんもいるようです。
原因がレッドピタヤであれば心配する必要はありません。
レモン
なぜダメなの?
柑橘系の果物の中でも特にビタミンを多く含んでいるレモンは、その酸っぱさが魅力で脂っこい料理に絞って食べたりする身近な食材ですよね。
その酸っぱさゆえに直接食べたりする人は少ないのではないでしょうか。
レモンは犬にとっては有害な成分が入っていないため基本的には食べても大丈夫な果物です。
ですが果実をそのまま与えるのは犬にとっては刺激が強いため、胃腸に影響を与えることがあります。
また、レモンにある白い筋や薄皮を犬は消化できませんので、与える際には注意しましょう。
もし飼い主さんが目を離しているすきにレモンを丸ごとや大量に食べてしまった場合には、念の為に動物病院連れていき診てもらった方が良いでしょう。
ビタミンCを豊富に含んでいるレモンですが、健康な犬であれば毎日のドッグフードで十分ですので無理に与える必要もありません。
もともと健康な犬であればビタミンCを体内で生成できるため、必ずしも外部から摂取する必要はないのです。
どうしてもレモンを与えたい場合には少量を与えて様子を見るようにしましょう。
犬がレモンを食べた時に、飼い主さんが喜ぶようなリアクションを取ってしまうと「喜んでくれている」と思い、ねだるような行動をすることもありますが、大量に与えるのは危険ですので辞めましょう。
食べるとどうなる?
酸味が強いレモンは、人間がそのまま食べても酸っぱくて唾液が出ますよね。
人間であればこれらの酸味や刺激には耐えられますが、犬にとってレモンの酸味は下痢や嘔吐を引き起こす原因となることもあります。
そのため、いくら犬にとって有害な物質が含まれていないからといって大量に与えてしまうのは辞めましょう。
特に犬はレモンに限らず初めて与える食材に対して胃腸が敏感になり下痢や嘔吐を引き起こしてしまうこともあります。
また、与える際には消化に悪いレモンの薄皮や白い筋は取ってから与えるようにしましょう。
健康な犬は体内でビタミンが生成できると説明しましたが、一方高齢期の犬はビタミンCが不足してしまうことが多いのです。
そのため、ビタミンCの摂取が必要であれば、無理にレモンから摂取するのではなくサプリメントなどで補うと良いでしょう。
他にもブロッコリーやキャベツなどの野菜からビタミンCを摂取することができます。
海産物
ドッグフードや犬のおやつによく「マグロ味」や「カツオ味」というのを見かけませんか?
嗜好性の強い犬であれば、「うちの子はマグロ味派だな」ということもありますよね。
犬も魚介類は好きで、食べられるのかと思う方は多くいるかもしれません。
ですが、犬には甲殻類や海藻など与えてはいけない魚介類もあるのです。
では、与えてはいけない海産物を詳しく見ていきましょう。
イカ
なぜダメなの?
イカの刺し身や、イカのフライ、イカ明太のようなおつまみ、イカってどんな風にもアレンジできるため食卓に並ぶことは多いのではないでしょうか。
イカっておいしいから愛犬にもあげてみたいわと思う人もいるかもしれませんが、イカは生のまま犬に与えてはいけない食材です。
与える時には注意が必要で、生のままでは絶対に与えないようにしましょう。
生のイカには「チアミナーゼ」といいビタミンB1を分解する酵素が含まれています。
このチアミナーゼは、犬が摂取するとビタミンB1が破壊されてしまうため、ビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。
ビタミンB1不足の症状として有名なのが脚気(かっけ)です。
ふらついて歩いたり、足元がおぼつかない様子だったり、歩行障害を引き起こしてしまうこともあるのです。
また、生のイカに限らずイカは消化に時間のかかる食材ですので、犬の胃腸には負担になってしまいます。
そのため、老齢期の犬や、体調の優れない犬に与えると消化不良が原因となり下痢や嘔吐を引き起こす恐れがあります。
そして、イカには「アニサキス」という寄生虫が潜んでいることもあります。
アニサキスが寄生すると激しい腹痛や嘔吐が起こります。
食べるとどうなる?
生のイカに含まれるチアミナーゼはビタミンB1 を破壊してしまうため、ビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。
犬に必要なビタミンは14種類ほどと言われていますが、このビタミンB1が不足することにより脚気などの病気を引き起こします。
そもそも哺乳動物は体内でビタミンB1を生成することができません。
そのため食べ物からビタミンB1を摂取しますが、それが破壊されるとすぐにビタミンB1不足となってしまうのです。
脚気の主な症状は初期であれば、食欲不振、嘔吐、歩行障害などの症状が出ます。
進行すると痙攣やてんかんなどの意識障害を起こす恐れもあるのです。
そのため生のイカは絶対に与えないようにしましょう。
また、生のイカにはアニサキスという寄生虫がいることもあります。
アニサキスは人間にも寄生する虫で、このアニサキスがお腹の中に入ると中毒症状を引き起こすため、激しい腹痛や嘔吐が見られます。
アニサキスの特徴は、下痢にはならないことですので、食中毒や消化不良とは異なります。
そして、加熱調理をしていてもイカは消化に悪い食べ物のため無理に与える必要はありません。
消化器系の弱い犬であれば消化不良が原因で下痢や嘔吐することもあります。
エビ
なぜダメなの?
犬のおやつでしたりふりかけにエビが入っている商品が販売されており、エビは犬に与えも大丈夫と思っている人もいるかもしれません。
しかし、生のエビは絶対に犬に食べさせてはいけません。
エビもイカと同じように加熱調理されていれば健康な犬以外は問題がありませんが、加熱していない生のエビは犬に有毒となります。
理由もイカと同じで、生のエビにはチアミナーゼが含まれています。
チアミナーゼはビタミンB1を分解する酵素が含まれているため、生のエビを与えるとビタミンB1欠乏症となります。
犬は体内でビタミンB1を生成することができないため、ビタミンB1不足になりやすいのです。
また、エビなどの甲殻類はアレルギーを起こしやすい食材です。
人間と同じように犬もエビアレルギーを起こしてしまうこともあります。
生で与えることは絶対いけませんが加熱処理されていたらどうなのでしょうか。
実際におやつやサプリメントなどにもエビを原料として使用しているものは多く販売されています。
加熱処理してあればアレルギーのある犬以外は問題はありませんが、与える量には注意が必要です。 犬に与える際は、表示されている適正量を必ず守って与えるようにしましょう。
食べるとどうなる?
生のエビに含まれるチアミナーゼはビタミンB1を破壊してしまうため、ビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。
ビタミンB1が不足することにより脚気などの病気を引き起こします。
ビタミンB1はドッグフードなどの食べ物や野菜から摂取しますが、それが破壊されるとすぐにビタミンB1不足となってしまうのです。
脚気の主な症状は食欲不振、嘔吐、歩行障害で、歩行障害となると歩く時にふらついたりします。
その後症状が進行してしまうと痙攣やてんかんなどの意識障害を起こす恐れもあるのです。
そのため生のエビは絶対に与えないようにしましょう。
もし、生で食べてしまった場合には数時間後に下痢や嘔吐などといった症状が出ることがあります。
小型犬や超小型犬であれば生のエビ1本を食べただけで症状が出ることもあるのです。
そして、大量に食べた場合には痙攣など神経障害を起こすことがあります。
大量に食べてしまった時はすぐに病気へ連れて行くようにしましょう。
犬にエビを与えたい場合には、加熱処理をし、殻やしっぽは必ず取り除いて身の部分だけを少量を与えるようにしましょう。
一気に与えるのではなく、少しずつ与えるようにし、体調を崩した場合にはその後は与えないようして下さい。
貝類
なぜダメなの?
アサリやはまぐり、そして牡蠣やホタテなど島国である日本では豊富な魚介類が取れますね。
最近では魚介類の消費量も減っては着ていますが、恐らく極端に苦手な人でなければ週に1回は魚介類を食べているのではないでしょうか。
上記で生のイカとエビは犬にとって有害と書きましたが、貝類はどうでしょうか。
一般的に、貝類は犬に与えない方が良いとされています。
犬の消化器官では貝類はうまく消化することができません。
犬は貝類に含まれている成分を消化する酵素を持っていないのです。
また、「アワビ」、「トリガイ」、「サザエ」、「トコブシ」などの貝類は特に危険です。
これらの貝類には「ピロフェオホルバイドα」という毒成分が含まれています。
この毒成分は食べて直接的に害とはなりませんが、その後散歩などに行き日光を浴びると紫外線に反応して炎症を起こします。
炎症が起こると強いかゆみや腫れが起きたりします。
反対に犬が少しの量であれば食べても大丈夫な貝類は「ホタテ」、「牡蠣」、「あさり」などがあげられます。
いずにしても加熱処理を行い、少量を与えるようにしましょう。
そして与える時には少し与えても体調不良を起こしたら、その後は与えないで下さい。
食べるとどうなる?
犬が貝類を食べるとさまざまな症状を引き起こします。
加熱処理をしてれば与えることのできる貝類もありますが、中には犬にとって毒性のある成分を含んでいる貝もあるのです。
貝類の中には、イカやエビと同じように、ビタミンB1を破壊してしまうチアミナーゼという酵素が含まれているものがあります。
ビタミンB1が欠乏すると歩行障害や、重篤な場合には痙攣などの意識障害を引き起こすことがあります。
そして、貝に含まれているピロフェオホルバイドαは、日光にあたることで紫外線に反応する「光線過敏症」を引き起こす危険性があります。 犬が光線過敏症にかかると、毛の薄い部分に腫れや強いかゆみが出ます。
犬はかゆい時に我慢せずに自分で引っ掻いてしまうため、毛が抜け落ちたり傷をつけてしまいさらに悪化することがあります。
症状が重篤化すると、毛の薄い耳などが壊死する可能性もあります。
光線過敏症を引き起こす貝類は上にも明記しましたが、特にアワビはアルコールやカフェインなどと同じ「危険度レベル中」となっている食材です。
これらの貝類は絶対に与えないようにしましょう。
また、与えても良いとされている貝類であっても、必ず加熱してから与えるようにして下さい。
カニ
なぜダメなの?
カニ鍋やカニしゃぶ、そしてカニの食べ放題と聞くとテンションが上がる人も多いのではないでしょうか。
最近では、通販サイトの食材ランキング上位をカニが締めているほど日本人には人気の食材です。
人気のある食材ですが、犬にカニを与えても良いのでしょうか。
犬は基本的にカニを食べても大丈夫だと言われています。
ただし、絶対に加熱が必要となります。
茹でたり、焼いたりしたカニであれば与えても問題はありません。
ですが、甲羅や爪は必ず取って身の部分だけを与えるようにして下さい。
生のカニには上記でも何回も出てきたように、ビタミンB1を破壊するチアミナーゼという酵素が含まれています。
チアミナーゼは加熱することで消えるため、与える場合には必ず加熱して、少量を与えるようにして下さい。
では「カニカマも与えても大丈夫?」と思うかもしれませんが、カニカマは色や食感をカニに寄せて作られているかまぼこです。
そのためカニの成分は含まれていませんが、いずれにしても人間用に加工されている食材ですので、犬には塩分過多となってしまいますので与えないほうが良いでしょう。
食べるとどうなる?
犬が生のカニを食べてしまうと、ビタミンB1が欠乏します。
生のカニに含まれているチアミナーゼという酵素はビタミンB1を破壊してしまうためです。
ビタミンB1が不足していると、足がふらつく、体が麻痺する、嘔吐、発達障害などの症状が出ます。
特に健康な犬よりも、病気をしていたり、老齢期の犬、子犬などは重篤な症状が出てしまう危険性もあるのです。
ビタミンB1は、犬の体内で生成できず食べ物などから摂取する必要があり、犬の体の中に長い間溜めておくこともできないのです。
そのため、大量にチアミナーゼを摂取してしまうと、ビタミンB1欠乏症となります。
加熱をすればカニは犬に与えても問題はありませんが、与える時には注意が必要です。
人間と同じようにカニの固い殻や甲羅、爪、スジなどは犬の胃でも消化することができません。
ですので、カニを与えるときにはこれらのものを取って身だけを少量与えるようにしましょう。
カニの爪や甲羅、殻は消化できないだけでなく丸かじりしてしまうと口腔内に傷ができてしまうこともあります。
ししゃも
なぜダメなの?
普段人間が口にする食べ物を、犬に与えている人も多くいるかもしれません。
特に最近では、手作りのフードを愛犬に与える人も増えています。
ですが、忘れてはいけないことは人間と犬とでは必要としている栄養素、そして摂取量が違うということです。
ではよく居酒屋さんにも置いてあるししゃもはどうでしょうか。
ししゃもにはナトリウムとカリウム、カルシウムなど体にも良く、犬にも欠かせない栄養素が入っています。
しかし、気になるのが塩分です。
ししゃもは犬に与えるにしては塩分過多の原因となります。
ししゃもやアジなどの干物は塩分量が多く、犬にも塩分はある程度必要ですが、過剰に摂取してはいけません。
干物の場合、塩分の含有量は45gでおよそ0.5gあります。
犬は1日に必要とする塩分量は、体重1kgに対して25~50mg程度と言われているため、少量を口にしただけでも塩分過多となってしまいます。
犬が塩分を取りすぎると心疾患や心不全などの病気を引き起こす可能性があるのです。
食べるとどうなる?
犬がししゃもを食べると少量であっても、塩分過多となってしまいます。
犬にもある程度の塩分を摂取することが好ましいのですが、ししゃもなどの干物に含まれている塩分は犬にとっては過剰になります。
塩分過多が続くと、犬の成人病とも言われる心臓病や腎臓病にかかるリスクも高まってしまうのです。
犬の心臓病は、犬に多い僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)があげられます。
犬にとっては珍しい病気ではなく、中年齢以降の犬によく見られます。
症状は疲れやすくなる、散歩の距離が短くなる、ゼイゼイとした呼吸をするなどがあげられますが、年齢のせいだと見落としてしまう飼い主さんは多くいます。
見分けづらく厄介な病気ですね。
犬の僧帽弁閉鎖不全症は一般的には内科治療が行われるため、内服薬を与えます。
ですが、対症療法に過ぎないため、ずっと薬を飲み続けなければいけないのです。
さらに長期間薬を飲むことにより、薬の副作用も生じるのです。
こういった成人病のリスクが上がってしまうししゃもは犬に与えないようにしましょう。
犬のおやつとして販売されている、乾燥させてある魚類は容量を守って与えれば問題ありません。
タコ
なぜダメなの?
ゆでダコやお刺身、そしてたこ焼き。タコはさまざまなな料理に使用される食材ですね。
なんと言ってもタコの特徴的な体や吸盤はユーモラスで、身近で見ると不思議な気持ちになりますよね。
最近ではタコは宇宙から来た生物ではないのかという研究結果もあり、身近ではありますが謎の多い生物ですね。
犬にタコを与えても基本的には大丈夫という獣医師と、危険という獣医師がいます。
危険と言われる理由は、イカと同じようにタコは犬にとっては消化に悪い食材だからです。
消化不良により嘔吐や下痢を引き起こす場合があります。
また、生のタコにはチアミナーゼが入っているため、ビタミンB1が欠乏します。
一方犬にタコを与えても良いという獣医師によると、タコに含まれているチアミナーゼは含有量が少ないため加熱処理をすれば問題にはならないそうです。
そして、消化不良に関してもタコはタンパク質が主体となって構成されていることから、問題はないようです。
犬はお肉などのタンパク質を問題なく消化できる動物です。
ですが、過剰に摂取するのは良くないそうです。
タコはどうしても犬に与えなければいけない食材ではありません。
どうしても与えたい場合には、きちんと加熱処理してから犬の体調を見て少量ずつ与えるようにしましょう。
食べるとどうなる?
加熱処理をしていない生のタコを犬に与えるとビタミンB1欠乏症になる可能性があります。
もともと生のタコでもイカやエビに比べるとビタミンB1を破壊するチアミナーゼという酵素の含有量は少ないそうです。
そのため大量に摂取しなければ問題はありません。
タコは人間だけでなく犬の場合にもアレルギーの原因となる可能性があると言われています。
しかし、タコアレルギーはあまり心配する必要はないようです。
少量与えた所でアレルギーを引き起こすことは考えられないそうです。
そして、タコは消化されにくいと言われていますが、この問題に対しても消化されるという獣医師もいれば、消化されにくいという獣医師もいます。
上記でも書いた通り、タコは必ずしも犬に必要な食材ではなりません。
ですので、無理に与える必要はないのです。
そのためどうして愛犬にタコを与えたい場合には、必ず加熱し少量ずつを与えるようにしましょう。
そして、消化の弱い老犬や子犬にはなるべく与えないようにしましょう。
健康な犬であっても最初は少量から与え、様子を見て体調に変化があれば今後は与えないようにして下さい。
その他
ドッグフードやおやつによく「カツオ風味」やら「マグロ味」と書かれているものもありますが、どの海産物が犬に与えても良くて、反対にどの海産物は犬にとって危険なのか詳しく知っているでしょうか。
もちろん、海産物の中には犬にとって必要な栄養素を含んでいる食材もあれば、犬にとって有害となる物質や成分を含んでいる食材もあります。
上記で説明したもの以外に、どんな海産物が犬与えてはいけないのか詳しく見てい行きましょう。
上記の海産物以外ですと、しらす、うに、わかめなどがあげられます。
まずしらすは、ししゃもと同じように塩分を多く含んでいるからです。 しらすや煮干しなどの小魚には、生でも乾燥させても塩分が凝縮されているのです。そのため犬の健康被害の原因となります。
うには、「リン」が多く含まれているからです。
リンは腎臓に負担がかかるため腎疾患を引き起こす原因となることがあります。
わかめは、消化ができないからです。
わかめには犬にとっては食物繊維が多すぎてしまい、消化することができません。
そのため消化不良の原因となり、下痢や嘔吐を引き起こしてしまうことがあります。
そして、次は「与えても大丈夫だけど、与え方に注意が必要な海産物」です。
のり、ひじきなどの海藻、うなぎ、ブリなどがあげられます。
まず、のりを与える際は味付きではないものを与えるようにしましょう。
味付きのりは塩分が高いため与えてはいけません。
与える際には、味のついていないのりを水でふやかして、1日に3cm四方に抑えるようにしましょう。
そして、ひじきはカルシウムが豊富な食材ではありますが、犬はうまく消化できない食材です。
味付けのしていない茹でたひじきであれば、少量与えても問題はありません。
しかし1日に小さじ1程度にし、必ず加熱し細かく刻んでから与えるようにしましょう。
うなぎは、カロリーが高く、小骨が危険なこともある食材です。
どうして与えたい場合には、小骨をキレイに取り除き、白焼きにし味付けのしていないうなぎを与えるようにしましょう。
1日与えても良い量は5g程度です。
最後にブリはうなぎと同じようにカロリーが高く、なおかつ脂の多い食材です。
そのため与える場合には、よく茹でて余計な脂を落としてからにしましょう。
反対に適量であれば与えても良い海産物は、まぐろ、さけ、さば、さんま、タイなどがあげられます。
いずれにしても小さな骨は取り除き、初めて与える場合には必ず火を通してから与えるようにしましょう。
肉類
多くのドッグフードの原材料ともなっている肉は、犬に必要な栄養素を多く含んでいる食材ですよね。
ですが、ドッグフードに含まれている肉の品質が気になって手作りフードに切り替えるという人は多くいます。
確かにドッグフードに含まれているお肉は、病気で死んだ動物などが使用されていることもあります。
では、スーパーなどに売っている人間用のお肉を、犬に食べさせる時にはどんな注意が必要なのでしょうか。
肉の種類によっては加熱処理が必要なものもあります。
では、詳しく見ていきましょう。
豚肉
生
豚肉は牛肉や馬肉よりも安価で手に入りやすいため、犬に与えているという人も多いかと思います。
加熱処理をしていれば、犬に与えても問題はありませんが生では与えてはいけません。
人間も同じですが、生の豚肉には腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌、E型肝炎ウイルスなど人にも犬にも悪影響を及ぼす菌が入っています。
スーパーで販売されている豚肉の20%からサルモネラ菌が見つかり、大腸菌は25%の豚肉に存在していたそうです。
新鮮なお肉がどうかは関係ありません。
これらの菌はある程度の時間と温度で加熱すれば問題はありませんが、生のままですと食中毒を起こす危険性があります。
また、寄生虫やウイルスに感染している場合もあります。
可能性としてトキソプラズマ原虫、クルーズ肉胞子虫、羊肉胞子虫がいます。
これらの寄生虫は、犬が食べてその後人間にも感染し寄生してしまうものもあります。
そして、菌や寄生虫は人間でも死に至ることがあります。
人間よりも体の小さい犬であれば、少量であっても、健康であっても大きな健康被害が起こる可能性があります。
それほど生の豚肉は人間にとっても犬にとっても危険なのです。
加熱
愛犬に豚肉を与える場合には、焼いたり茹でたりするようにしましょう。
細菌やウイルス、そして寄生虫は加熱により死滅します。
そのためしっかりと豚肉の中心部分にまで火を通すようにしましょう。
豚肉にはタンパク質の原料であるアミノ酸が豊富に含まれています。
そのため毛艶や筋肉、爪などにとても良い成分で、積極的に与えたい食材です。
ですが、脂身部分は与えないようにしましょう。
一度に大量の脂身を食べると犬は急性膵炎になる恐れもあります。
人間用に加工された肉類
唐揚げやソーセージ、そしてハンバーグは子供から大人までさまざまな人に愛されている料理ですね。
ですがこれらの加工された肉類は犬には与えてはいけません。
そもそも、ソーセージなどは人間用に加工された食品であり、犬に与える食品ではありません。
そのため犬が欲しがったとしても、絶対に与えないようにしましょう。
では、なぜ犬に与えてはいけないのか、詳しく見ていきましょう。
から揚げ
から揚げは、鶏肉に醤油やにんにく、しょうがなどで下味を付け、小麦粉や片栗粉をまぶして油で揚げる料理ですよね。
犬にから揚げを与えてはいけないのは、大量の油が含まれていることと、下味が付いていると塩分過多となってしまうためです。
犬が油を摂取しすぎてしまうと肥満そして胃腸炎、消化不良、膵炎になる可能性があります。
肥満になると足や腰、そして内蔵に大きな負担がかかってしまい、万病の元と言われるほどさまざまな病気を引き起こします。
そして、太っていると関節炎や椎間板ヘルニア、糖尿病などの病気のリスクが上がります。
脂肪が多い食事だと膵臓に負担となり膵炎を引き起こしてしまうことがあります。
膵炎は命にもかかわるほど危険な病気ですので、から揚げは犬に与えないようにしましょう。
また、から揚げの衣に使用されている小麦粉にはアレルゲンとなる犬もいます。
小麦アレルギーの犬が小麦粉を食べると、嘔吐、下痢、かゆみ、発疹などの症状がでます。
もし、犬がから揚げを食べてしまったら様子を見るようにしましょう。
少量であれば何も症状が出ないことが多いですが、もし体調を悪そうにしていたら、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
ソーセージ
ソーセージには大きく2種類あります。
豚肉や牛肉を使用し、パリッとしたソーセージと、魚のすり身を原料とした魚肉のソーセージ。
一般的に想像するのは豚肉や牛肉を使用したソーセージの方でしょうか。
お肉のソーセージの場合、カロリー280kcal/100g、塩分量はソーセージ1本あたりでおよそ1.9gほどです。
魚肉ソーセージの場合は、カロリー260kcal/100g、塩分量はソーセージ1本あたりでおよそ1.3gほどです。
魚肉ソーセージの場合、カロリーも塩分も低いため、少しなら犬に与えてもいいかなと思ってしまいますが、犬にとっては塩分過多となります。
そもそも犬に必要な塩分量は、体重5kgの犬であれば1.2gほどです。
主食のドッグフードなどからも塩分を摂取しているため超えてしまう可能性があるのです。
そして、人間用のソーセージには犬に与えてはいけない香辛料も多く含まれています。
犬用のソーセージが販売されていることを知っていますか?
もし、愛犬にソーセージを与えたい場合には犬用のソーセージを与えるよにしましょう。
犬用のソーセージはカロリーも低く作られており、塩分も控えられています。
そのため容量を守って与えれば問題はないのです。
ハンバーグ
ハンバーグは玉ねぎが含まれていたり、下味にコショウなどが付いているため犬に与えてはいけません。
玉ねぎは犬に与えてはいけない食材の代表として広く知られていますよね。
犬が玉ねぎを食べると中毒を起こし、最悪死に至ることもあります。
そして、コショウも犬にとっては胃腸を刺激するため下痢や嘔吐を起こす危険性があります。
そのため人間用に作った、もしくは人間用に販売されているハンバーグは犬に与えないで下さい。
ですが、犬用に手作りしたハンバーグは問題ありません。
ハンバーグは特に冷凍保存が効くため、手作りフードを与えている飼い主さんの間でも人気です。
作るときには牛肉、豚肉、鶏肉などのひき肉を使用し、玉ねぎではなくキャベツやブロッコリー、にんじんなどの野菜を入れると食感もでますし、犬にうまく野菜を与えることもできます。
つなぎに使用する卵や牛乳はアレルギーがある犬にはよくないため、代用品を使うようにしましょう。
このハンバーグであれば犬に与えても問題はなく、焼いたものに味付けをすれば、飼い主さんも愛犬と一緒のご飯を食べることができます。
簡単にできるため、ハンバーグを犬に与えたい方、手作りフードを与えたい方におすすめです。
その他
他にも人間用に販売されているお肉を加工したものは犬に与えてはいけません。
例えば味付けされている肉です。これは炒めるだけでおかずが一品作れるため便利ですが、犬には塩分が多いため辞めましょう。
そして、スーパーなどで人間用に販売されている冷凍食品も危険です。
ドッグフードなどがまだ普及していなかった時代には、人間の残り物や加工物を犬に与えてる家庭は多くありました。
そのため最近でも年配の人は、犬に人間用に味付けされた食品を与えていることもあります。
しかし、現在ではペットブームの影響もありさまざまなドッグフードが販売されており、また動物の医療も発達しています。
以前までは原因が分からなかった病気も、原因を特定できるようになったり、また犬の寿命も伸びています。
そのため、「犬に人間用の食べ物を与えても平気」と言う人の言葉は鵜呑みにしないようにしましょう。
犬も長生きするようになり、成人病と言われる病気などずっと薬の投与が必要な病気もさまざまあります。
少しでも愛犬に健康で長生きしてもらいたいものですよね。
そのためには、愛犬の健康を害する食品は絶対に与えないようにしましょう。
穀物
ドッグフードには「グレイン」と言われる穀物が入っていることがあります。
最近ではペットの健康に気を使い「グレインフリー」のフードも流行っていますよね。
グレインを排除しているということは、穀物は犬にとってよくない食材なのでしょうか。
犬は人間と違い穀物を消化するのに必要な酵素をごくわずかしか持っていないのです。
そのため穀物は与えすぎると犬の消化によくありません。
ではパンやお米、そばやうどんを与えるのはなぜ駄目なのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
パン
シンプルなパンであれば犬に少量与える分にな問題ありません。
ですが、バターロールなどバターが入っているもの、また食パンは塩分を多く含んでいるため与えるのは辞めましょう。
そして犬は穀物を消化するのに必要なアミラーゼという酵素が少ないのです。
そのため多く与えてしまうと消化不良を起こし、下痢や嘔吐などの原因となることもあります。
そしてパン類はカロリーも高いのです。
体重が60kgの人間と、体重が3kgほどの犬の場合には1日に必要となるカロリー量には15倍ほどの差があるため、人間用に作られたパンを犬が食べると肥満の原因となります。
米
人間の主食として、お米は毎日のように食卓に並びますよね。
犬にお米を与えても大丈夫です。
お米に含まれている上質なでんぷんやミネラルといった栄養素は犬の健康にも良いのです。
しかし、犬はお米を消化するのはあまり得意ではありません。
そして、お米は過剰に与えてしまうとカロリーがオーバーしてしまう可能性もあるのです。
与える際には炊いた白米を少量にして与えるようにしましょう。
もし玄米を与える場合には、白米よりも多めの水で炊いたものを与えるようにして下さい。
そば・うどん
そばは人間の食物アレルギーとしても代表的な食べ物ですよね。
犬もそばアレルギーを発症してしまう恐れがあります。
そばアレルギーのない犬であれば味付けをしていないそばを少量与える分には問題ありません。
また、うどんも小麦アレルギーのない犬であれば与えても問題はありません。
うどんはタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素を含んでおり、白米を与えるよりもカロリーを抑えることができます。
消化にも良いため、口腔内の病気でドライフードが食べられない犬や、シニア犬、食欲のない犬に与える食事としても適しています。
ナッツ類
スナック菓子に少し入っていたり、アイスにトッピングされていたり、さまざまな食べ物に使用されているナッツ類。
もし愛犬におねだりされたら、ナッツ類なら良いかなって思ってしまうかもしれません。
しかし、ナッツ類は基本的に全般が犬に有毒な食べ物です。
犬がナッツ類を食べる危険性や、ナッツ類のなにが有毒成分なのか詳しく見ていきましょう。
ピーナッツ
なぜダメなの?
ピーナッツ(落花生)は犬に絶対に与えてはいけない食材ではありませんが、「ナッツ全般は与えない」という方が良いでしょう。
ではなぜ、ピーナッツは危険ではないけれども、あまり与えてはいけないのでしょうか。
ピーナッツはマメ科のラッカセイ属に分類される豆類で、市販されているもののほとんどは塩や調味料を使用しています。
そのため、塩分過多になります。
そしてピーナッツの成分のおよそ半分が脂質であり、不溶性食物繊維も豊富に含まれていることから、犬には消化不良の原因となる可能性もあります。
ですが、ピーナッツの中には犬の健康にもよい抗酸化作用のあるビタミンEも含まれているのです。
わざわざピーナッツから摂取しなくても、かぼちゃやオリーブオイルからも摂取できるため、ピーナッツは犬に与える必要のない食材です。
どうしても与えたい場合には、調味料を使用せずに茹でたピーナッツの殻を取り、ごく少量をすりつぶして与えるようにしましょう。
また、ピーナッツを使用しているピーナッツバター、ピーナッツ入のミックスお菓子などは人間用に作られて調味料がかかっているため絶対に与えてはいけません。
食べるとどうなる?
犬がピーナッツを大量に食べてしまうと、脂質が多いため、胃もたれや胸焼けなどを起こすことがあります。
ピーナッツに含まれる脂質の多くが、オレイン酸と言われています。
このオレイン酸は、大豆やオリーブオイルに多く含まれる成分で、犬の体に悪い物ではないのですが、大量に摂取すると膵炎などの原因となることもあります。
膵臓は脂肪の消化に関係している臓器で、過剰に脂肪分を摂取すると膵臓に負担がかかってしまいます。
そして、人間用に塩や調味料で味付けされているピーナッツは、犬にとっては塩分過多となります。
塩分の過剰摂取は血圧の上昇を招き、糖尿病などの病気を引き起こしてしまう可能性もあります。
人間は汗として塩分を排出できますが、汗腺のない犬は汗をかくことができないのです。
そして、ピーナッツは犬の消化によくありません。
すりつぶしたものをごく少量でしたら、問題になることはほとんどありませんが、大量に誤飲してしまうと、消化不良を起こします。
犬が消化不良を起こすと、下痢や嘔吐をします。
体内でうまく消化されなかった食べ物は小腸へと流れずに、そのまま食道を逆流してしまいます。
また、便の状態も粘膜便になったり、血便になったりと、排便にも悪影響を及ぼします。
マカダミアナッツ
なぜダメなの?
愛犬と生活していると、中毒を起こしてしまう食べ物や飲み物はできるだけ手の届かない所で保管したりとなにかと気を使いますよね。
ナッツ類は全般が犬の体に有害であると冒頭で書きましたが、特にマカダミアナッツには注意が必要です。
マカダミアナッツには犬が食べると中毒を起こすと言われており、「マカダミアナッツ中毒」という病名がつくほど危険な食べ物です。
犬がマカダミアナッツに含まれるどの成分で中毒を起こすのかは判明されてないのですが、食べると数時間後に中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至る危険性もあります。
マカダミアナッツ中毒は主に犬に発生し、摂取してからかなり早い時期に激しい中毒症状が出ると言われています。
海外からのお土産としても定番なマカダミアナッツですが、中毒以外にはピーナッツと同じく脂質の高い食べ物です。
そのため高カロリーで、消化不良を起こしやすいのです。
中毒もあり、消化不良を引き起こしてしまうマカダミアナッツは絶対に愛犬に与えてはいけません。
人間にとってはおいしく栄養のある食べ物でも、愛犬にとっては危険な食べ物もあると覚えておきましょう。
食べるとどうなる?
マカダミアナッツ中毒の場合は、犬が摂取してから早いうちに激しい中毒症状がでると言われています。
嘔吐、下痢、発熱、運動失調、虚脱、後ろ足の麻痺、震え、呼吸困難などです。
マカダミアナッツ中毒はほとんど48時間以内に症状が改善すると言われていますが、食べた量が大量ですと、最悪死に至る危険性があります。 時間経過とともに中毒症状は改善しますが、念の為にマカダミアナッツを愛犬が食べてしまった場合は、すぐに動物病院で診てもらうようにしましょう。
ナッツ類は消化不良にもなりやすく、大量に食べてしまった場合は下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。
そして、それだけではなく、丸呑みしてしまった場合には、腸に詰まって腸閉塞を引き起こしてしまうこともあるのです。
動物病院では胃や腸の確認をして、食べた量が多い場合や食べて時間が経っていない場合には催吐処置を行います。
その後は吐き気を止めたり水分補給を行い経過を観察します。
マカダミアナッツの場合、なにが原因で中毒を起こすのか判明していないため毒素を取り除くための解毒剤などはありません。
愛犬に健康で長生きしてもらうためには、危険なものや害のあるものをきちんと遠ざけるようにしましょう。
クルミ
なぜダメなの?
少量であればくるみは犬に与えても大丈夫です。
しかし、他のナッツ類と同様にカロリーが高く、食物繊維を豊富に含んでいるため大量に食べてしまうと消化不良を起こしてしまいます。
クルミの中には100g中7.5gの食物繊維が含まれており、カロリーも100gで674kcalとかなり高いのです。
大量に摂取してしまうと下痢や嘔吐、軟便、そして高カロリーなため肥満の原因となってしまいます。
また、人間用に塩や調味料で味付けされているクルミは塩分過多となってしまうため、犬の健康にはよくありません。
犬は味が濃い食べ物に慣れてしまうと、ドッグフードなどの主食を食べなくなってしまうことがあります。
そのため、人間用の食べ物は愛犬に極力与えないようにしましょう。
クルミを与える時も、味付けをしていないものを、砕き少量を与えるようにしてください。
犬のおやつの適正カロリーは、体重5kgの成犬の場合およそ80カロリーだと言われています。
そのため、普段のドッグフードの他にくるみを与える場合には多くても2粒ほどで抑えるようにしましょう。
しかし、犬によってはクルミが原因でアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。
もしクルミを与えて、愛犬に異常が出た場合には、今後与えるのは辞めましょう。
食べるとどうなる?
クルミは食物繊維を豊富に含んでいるため、人間にとっては健康に良い食材ですが、犬にとっては消化しきれずに下痢や嘔吐などの症状を引き起こす原因ともなります。
犬はよく消化不良を起こす動物ですが、子犬や消化器系の弱っている犬が下痢や嘔吐を繰り返すと、脱水症状を引き起こしてしまう危険性もあります。
そのため、胃腸が弱っている犬や消化不良を起こしやすい犬にクルミを与えるのは、健康には良くないのです。
そして、犬にとってクルミは塩分過多や肥満の原因ともなります。
塩分過多になると高血圧症などを引き起こします。
肥満の場合は、万病の元と言われるほどさまざまな病気の原因となります。
そのため、クルミは中毒性はないものの、犬に与えるのは控えたほうが良い食材です。
もし、どうして与えたい場合には味付けをしていないクルミを細かく砕き少量を与えるようにしましょう。
そして、クルミにアレルギーを持っている犬もいます。
アレルギーの場合は、下痢や嘔吐、皮膚の痒み、皮膚炎、外耳炎などの症状が上げられます。 食物アレルギーの場合は、皮膚症状は全く無く、慢性的な下痢や軟便の場合もあります。
これらの異常が出た場合には、少量であっても今後はクルミを与えないようにしましょう。
アーモンド
なぜダメなの?
アーモンドの中には犬が絶対に食べてはいけない危険性のある成分は含まれていません。
しかし、他のナッツ類と同様にアーモンドには食物繊維が豊富に含まれており、細胞が固く消化に悪い食べ物です。
そのため少量でとどめておけば、飼い主さんが心配するような症状などは出ないことがほとんどですが大量に摂取すると下痢、軟便、嘔吐などの原因となります。
そして、アーモンドの中には100gあたりに130mgのナトリウムが含まれています。
数粒であれば問題ないのですが、人間用に味付けのされているものや大量にアーモンドを摂取すると塩分過多となります。
また、アーモンドは100gあたり606kcalほどあり、とても高カロリーな食べ物です。
含まれている脂質は、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など太りにくい脂質と言われていますが、大量に摂取してしまうと肥満に繋がることもあるのです。
ビタミンEなどの栄養素も含まれている食材ですが、これらは他の野菜やフードからも摂取できる栄養素です。
無理してアーモンドから摂取する栄養素でもないため、愛犬にアーモンドを与える必要はないのです。
もしおやつとして与える場合は1~2粒で抑えるようにしましょう。
食べるとどうなる?
アーモンドには豊富な食物繊維が含まれているため、犬にとっては消化できない場合があります。
消化不良を起こすと、下痢や嘔吐、軟便などの胃腸障害がでますが、もしアーモンドを大量に丸呑みしてしまった場合には腸に詰まって腸閉塞を引き起こすこともあります。
腸閉塞になると、便が細い、量が少ない、もしくは排便がなくなる、そして腹部の肥満や食欲不振などを招きます。
アーモンドの中には犬にとって有害となる成分は含まれていないため、少量であれば食べても問題はありませんが、大量に摂取してしまうとこれらの症状が出る場合があります。
そして、アーモンドはとてもカロリーが高い食べ物です。
犬の体重や大きさを考えると、カロリーの摂取しすぎとなってしまい、それが長期間続くと肥満の原因ともなります。
アーモンドの中にはマグネシウム、リンなどの栄養素が含まれているため、「結石」の心配もあるかもしれませんが、アーモンドに含まれている量では問題となることはありません。
しかし、アーモンドに含まれている「シュウ酸」は注意が必要です。
シュウ酸は腎臓に負担をかける成分なため、腎臓が弱っている犬には与えない方が良いでしょう。
飲み物
人間と犬とでは体の構造が異なるため、人間にとっては健康的で良い飲み物でも、犬にとっては危険な場合もあります。
拾ってきた犬や、子犬に冷蔵庫に入っている牛乳を与えてみようかなと思ったことがある方も多くいるかもしれません。
しかし、普段人間が飲んでいる牛乳は、犬にとっては消化できない成分を含んでいるため、お腹を下してしまうこともあります。
では、具体的に犬に与えてはいけない飲み物とはどんなものがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
牛乳
冒頭でも説明したように、牛乳には犬には消化のできない「乳糖」と言われる成分が入っています。
体質によっては牛乳を飲んでもなんら変化や異常のでない犬もいますが、「乳糖不耐症」と言って、牛乳に含まれている乳糖という成分が分解できずに下痢などを起こしてしまう犬もいます。
そして、牛乳には豊富なカルシウムが含まれています。
子供の頃「牛乳を飲むと骨が強くなる」や「牛乳を飲むと背が高くなる」なんてこと聞いたことありますよね。
このカルシウムは犬にとっても骨や体格の成長に繋がるというメリットがありますが、その反面「シュウ酸」などの成分に結びつき結石の原因となることもあります。
また、稀ではありますが、牛乳に食物アレルギーを持っている犬がいます。
少量飲むだけでも下痢をしてしまったり、皮膚炎が起きたりといった症状が出ます。
その場合には、今後は絶対に与えないようにし、牛乳だけでなくチーズやヨーグルトなどの他の乳製品を与える場合にも気をつけるようにしましょう。
最近では、アレルギーの起こりににくいヤギのミルクや、犬用の乳糖を含まないミルクなども販売されています。
そのため、犬には牛乳ではなく、こういった専用のミルクを与えるようにしましょう。
コーヒー
なぜダメなの?
人間の場合は、頭をスッキリさせたい時、寝起きなどの習慣でコーヒーを好んで飲む人も多くいます。
犬を飼っているご家庭でも、コーヒーを飲んでいる人も多いのではないでしょうか。
ですが、犬に与えてはいけない食べ物の代表として「カフェイン」が上げられます。
コーヒーには大量のカフェインが含まれています。そのため犬には与えてはいけないのです。
では、なぜカフェインは犬に良くないのでしょうか。
犬がカフェインを含まれている飲み物を飲むと、興奮状態になる、大量にヨダレが出る、興奮状態になるなどの中毒症状が出ます。
コーヒー以外には、カフェインを含んでいる飲み物は一般のご家庭でも多くあります。
例えば、緑茶や紅茶、コーラ、栄養ドリンクなどです。
これらの飲み物の中にはカフェインが含まれており、愛犬の体質にもよりますが、少量のカフェインでも中毒を起こしてしまう犬は多くいます。
そのためこれらの飲み物は絶対に犬に与えてはいけないのです。
摂るとどうなる?
人間にとっては嗜好品の1つであるコーヒーは犬にとってはカフェイン中毒を引き起こす危険な飲み物です。
カフェインには興奮作用があり、精神刺激薬の1つともされており、カフェインに入っているアデノシンという鎮痛作用を持つ化合物に似たような作用をするため、細胞のアデノシン受容体へ取り付き、アデノシンの結合を阻害します。
この作用によりアデノシンが本来になっていた鎮静作用が阻害され、覚醒反応が起こるのです。
すると、頻脈、呼吸が早くなる、過度の興奮、不整脈、痙攣などの症状が起きます。
コーヒーの場合、500mlを体重5kgの犬が飲むと致死量になるそうです。
そのため、現実的には大量な量を飲まない限り死に至る危険性は少ないと言えますが、もし愛犬がカフェインを含む飲み物を飲んでしまった場合には、すぐに動物病院へ行くようにしましょう。
カフェイン中毒の場合は、すぐに症状がでるのではなく、半日ほど経ってから症状が出ると言われています。
そして、治療をせずに様子見してしまうと時間が経つんにつれて症状が重症化していく傾向にあるようです。
コーヒー豆以外にも緑茶や、コーラ、栄養ドリンクなどにもカフェインが含まれているため、それらのものも注意するようにしましょう。
お茶
なぜダメなの?
お茶は基本的に、ウーロン茶、緑茶、紅茶に大きく分けられますが、いずれのお茶にも緑茶ポリフェノールやカフェインなどの成分が含まれています、
緑茶ポリフェノールにはカテキンなど抗菌作用があり、口臭の予防や抜歯時に止血に効果が期待できますが、人間のお茶を犬に与えてはいけないのです。
先程のコーヒーと同じように、お茶にはカフェインが含まれています。
エスプレッソコーヒーに含まれるカフェイン量が100mlあたり140mgに対して、玉露には160mgのカフェインが含まれています。
意外なことにコーヒーよりも玉露入のお茶の方がカフェインを多く含んでいるのです。
一方紅茶や抹茶は30mg、ウーロン茶、前茶、ほうじ茶には20mgのカフェインが含まれています。
カフェイン中毒になると、興奮したり、呼吸が早くなるなどの症状が出ます。
麦茶にはカフェインが含まれていません。
カフェインは含まれていないため、犬に飲ませても一般的には問題がないと言われています。
ですが、いずれにしても犬に無理に飲ませる必要がありませんので、犬に与えるのは水か犬専用のミルクなどにしましょう。
摂るとどうなる?
犬がお茶を飲むと、カフェインが含まれているお茶の場合は、カフェイン中毒となります。
そもそも犬はお茶に含まれている緑茶ポリフェノールの苦味を嫌うため、自らお茶を飲もうとする犬はほとんどいません。
しかし、稀にお茶を飲んでしまう犬もいるようです。
万が一にも犬にカフェインを取らせないようにするには、犬に危険となる飲み物は犬の手の届かない所に置くことが大切です。
カフェイン中毒の症状は、呼吸が早くなる、興奮する、不整脈、頻脈、痙攣などが上げられます。
また、冠動脈や肺動脈など全身の血管が拡張することによって、うっ血や出血を引き起こすこともあります。
カフェインによる致死量は体重1kgあたり150mgの摂取だと言われています。
玉露の場合は、コーヒーよりもカフェインを多量に含んでいるため少しの量でも具合が悪くなってしまうことがあります。
お茶は日本人であれば食卓のお供として頻繁に飲まれていますが、犬にとっては危険なもみものですので、絶対に犬に与えないよにしましょう。
そして、異変を感じた場合にはすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
カフェイン中毒に対して、一般的に解毒剤は存在しないため対症療法となりますが、中毒症状が出ていても様子見をしてしまうとどんどん症状が悪化してしまいます。
ココア
なぜダメなの?
ココアは人間にとっては身近な飲み物で、寒い冬になるとCMなどで目にすることも多くなり、実際に飲むという人も多いのではないでしょうか。
ココアの主な成分、「カカオポリフェノール」、「テオブロミン」、「リグニン」、「マグネシウム」です。
テオブロミンは、犬に与えてはいけない食べ物の、代表としてあげられるチョコレートにも含まれている成分です。
そのため、ココアを飲ませるということは、チョコレートを与えるのと同じくらい犬にとって危険なのです。
ココアとチョコレートは、見た目こそ大きく異なりますが、原材料はどちらもカカオ豆が使用されています。
カカオにはテオブロミンといいアルカロイドの一種である成分が含まれています。
アルカロイドはタバコに含まれるニコチン、カフェイン、モルヒネなどが上げられます。
犬がテオブロミンを摂取すると、カフェイン中毒と同じように、異常に興奮する、痙攣するなどの症状が出ます。
犬がテオブロミンを大量に食べてしまうと、6~24時間以内に死に至ることもあるほど危険です。
もし愛犬がココアを飲んでしまった時にはすぐに動物病院へ行くようにしましょう。
また、ココア自体だけでなく、ココアパウダーなどもテオブロミンを多く含んでいるため危険です。
愛犬の近くには置かないようにしましょう。
摂るとどうなる?
犬がココアを飲んでしまうと、チョコレート中毒と同じ症状がでます。
初期の症状では、多尿と下痢、嘔吐、興奮、抑うつなど精神状態が不安定になることもあります。
そして症状が進むと筋肉痙攣を引き起こし、呼吸困難、不整脈、頻脈などが起こります。
最終的には痙攣や全身の麻痺で死に至ることもあります。
この他にも失禁、パッティング、震え、ふらつく、ぐったりとするといった症状もあげられます。
犬の体重1kgあたり50~100mgのテオブロミンを摂取すると中毒症状が出ると言われています。
ココアの場合ですと、体重5kgの犬はココアパウダー40gほどで中毒症状を引き起こします。
また、ココアにはカフェインも含まれています。
カフェイン中毒よりもテオブロミン中毒の方が命に関わる危険な毒物ですが、ココアには犬の体に悪影響を及ぼす成分が2つも存在しているのです。
そのため、ココアやココアパウダーなどは愛犬の手の届かないところで保管するようにしましょう。
テオブロミンの場合は摂取してから半日ほど時間が経って症状がでます。
もし愛犬はこれらのものを口にしてしまった場合にはすぐに動物病院へ連れていき、獣医師の診察を受けるようにしましょう。
その他人間用の飲み物
人間がジュースやアルコールを飲んでいると「ちょっとちょうだい」とおねだりしてきたり、飼い主さんが目を離した隙きに愛犬が舐めてしまうということもあります。
基本的には人間のジュースやアルコールなどは犬に与えてはいけません。
糖分や添加物が多く含まれているだけでなく、野菜ジュースには玉ねぎが、フルーツジュースにはブドウなどが含まれていることがあります。
そのため100%野菜や果物で作られているジュースであっても決して犬には与えないようにしましょう。
もし食べてしまったら?
飼い主さんが犬に与えてはいけないものをいくら気をつけていても、訪問者や、飼い主さんがちょっと目を離した隙きに「まさか」と思うことをしてしまうことがあります。
また、散歩中に拾い食いをしてしまったり、愛犬にとって危険となるものはどこにでも存在するのです。
万が一にも愛犬がなにかを誤飲してしまった時、どうすれば良いのか焦ってしまいますよね。
そんな「まさか」の時の対処法を詳しく見ていきましょう。
動物病院へ
何を食べた?
まず愛犬がなにを誤飲してしまったのか、これらは動物病院へ行った時に獣医師にきちんと説明できるようにする必要があります。
誤飲してしまった物により解毒剤が存在しない場合もありますが、誤飲した物を獣医師に伝えることによって、今出ている症状が重症なのか軽症なのか、今後の治療方法を導きだす鍵ともなります。
そのため、何を食べて症状が出ているのかを把握する必要があります。
もし、飼い主さんが目を離した隙になにかを食べてしまった、例えばチョコレートの場合、包装紙だけぐちゃぐちゃになって置かれてるなんていうこともあります。
まったく心当たりがない場合には、散歩中などの愛犬の行動を思い出すようにしましょう。
チョコレートに含まれているテオブロミンや、玉ねぎなどに含まれているn-プロピルジスルフィドという物質は自然界でも自生している植物です。
また、銀杏のできるイチョウの木もあらゆる所に植えられていますよね。
そういったものが散歩コースに存在しており、お散歩中目を離した隙きに誤飲してしまったということも考えられます。
すぐに中毒症状が出る食べ物もありますが、だいたいの場合半日から数日経ってから症状が出ます。
そのため、中毒症状が出た場合には数日前の記憶まで遡る必要がある可能性もあります。
いつ食べた?
愛犬がいつ誤飲してしまったのかをきちんと獣医師に伝えるようにしましょう。
動物病院で診察を受ける時、犬に危険性のある食べ物を食べた時は、基本的に尿検査や血液検査を受けます。
その際に体内に残っている毒素がどれくらいかなどが分かります。
しかし、愛犬が毒物に対してどれくらいの耐性があるのかは、個体差による違いも大きいため獣医師も分かりかねます。
ですので、体内の毒素を測るためには、尿検査や血液検査だけでなく、飼い主さんから「証言」も今後の治療の決め手となるのです。
例えば中毒症状の中では、誤飲してから半日経ってから症状が出て、48時間後にピークを迎え快方に向かっていく症状もありますが、時間が経つと徐々に重症化する食べ物もあります。
そのため、「いつ」愛犬がその有毒物を誤飲したのかを正確に伝える必要があります。
上記と同じように心当たりがない場合には数日前の記憶まで遡る必要がある可能性もあります。
できるだけ心当たりを探り、いつ食べてしまったのかを把握しましょう。
場合によっては、もう毒物が排便と共に体外に出ている場合もありますし、体内に留まり悪影響を及ぼしている場合もあります。
どれくらい食べた?
犬は誤飲をしやすい動物です。
本能で、これは危険なものと判断した場合には、その後見向きも近づくことすらもしない場合もあれば、有毒なものであってもガツガツと口にしてしまうこともあるのです。
これらには個体差があるため「一般的に」や「基本的に」という言葉はあまり鵜呑みにしてはいけません。
もし、愛犬が中毒症状の出るものや、犬に与えてはいけない食材を口にしてしまった時に「どれくらい食べたのか」を把握しておく必要があります。
少量を口にしただけなら問題ないものや、一定量以上を口にすると死に至る危険なものまであります。
そのためどれくらいの量を食べたのかというのは、動物病院で獣医師に正確に治療をしてもらうために大切な情報となります。
口にした物が市販で販売されている加工品であればそのパッケージと一緒にこれくらいの量を食べたと説明すると良いでしょう。
加工されたものであれば、食品中に含まれている塩分や調味料などその他の毒成分も正確に把握することができます。
飼い主さんも少しだけなら大丈夫だと軽い気持ちで人間の食べ物を与えてはいけません。
愛犬の健康のためには、誤飲や誤食をさせないことが一番なのです。
治療法
吐かせる
犬が危険な食べ物を食べてしまってからあまり時間が経っていない場合には、胃の中に毒物が残っている可能性が高いのです。
そのため、吐かせる(催吐さいと)処置をします。
犬の場合は、人間のように喉の奥に指を突っ込んで無理矢理吐かせるのではなく、薬を使用して嘔吐を促します。
催吐剤はCTZを刺激する中枢性のものと、胃腸の催吐知覚神経を刺激する末梢性のものがあります。
「吐かせる処置」というのは自宅でもできると紹介されていることもありますが、自宅で愛犬を吐かせようとする行為は危険ですのでなるべく控えるようにしましょう。
背中を叩いたり、逆さまにして吐かせようとする行為は、症状がひどく意識が混濁している場合には、吐いたものを喉に詰まらせてしまうこともあります。
そのため催吐処置は獣医師にしてもらいましょう。
また物理的な方法ではなく、オキシドールなどを使用して自宅で催吐させた場合も念のためその後動物病院へ行くようにしましょう。
一度催吐させた場合には、これ以上嘔吐が続かないように吐き気止めのお薬や注射を使用します。
どうしても、すぐに動物病院へ連れていけない場合には、かかりつけの獣医師に電話をして指示にしたがいましょう。
点滴
催吐処置を行った際や、中毒症状によって下痢や嘔吐が続いた場合には脱水症状になることがあります。
中毒による症状がよくなっても脱水症状を起こしたままですと、体調が回復しない場合があります。
犬の脱水症状は主に、犬が何度も舌を出して口の周りを舐める、落ち着かない様子などです。
こういった場合には犬の歯茎をチェックしましょう。
犬の歯茎は通常時は湿っており光って見えるのですが、脱水を起こしている場合には、乾燥気味で粘り気を持っています。
また点滴を使用して、体内の毒素の濃度を薄める効果もあります。
犬にとって危険な食べ物を摂取してから時間が経つと、毒素が血液に流れて、体内を巡ります。
このような場合には点滴を打ち、体内の水分量を増やすことで、体内に留まっている毒素を薄める効果があります。
これらの点滴治療は、動物病院でしか受けられない治療です。
脱水症状を起こしている場合には、軽度であれば飲水を与えるだけで症状が落ち着く場合もありますが、重度の場合は点滴をして体内に水分を送らないと意味がない場合があります。
そのため、中毒症状が快方に向かっていても、下痢や嘔吐を繰り返した場合にはすぐに病院へ行くようにしましょう。
胃洗浄
胃洗浄は、催吐処置をしたものの、嘔吐しなかった場合や、すでに意識が朦朧としており催吐処置を行えない場合にする処置です。
胃洗浄とは、犬の口や鼻からチューブを差し込み、胃の中に生理食塩水を流し込むことで胃の中を洗浄します。
洗浄液が透明になるまで15~20書いほど、注入と吐き出しを繰り返し行います。
胃洗浄は、致死量になるほどの毒物を誤飲した場合など、緊急時にのみ行われる治療です。
洗浄を行う時は鎮痛剤や麻酔を使用しますが、それが愛犬にとって体に大きく負担となります。
そのため、インターネットの口コミサイトでも胃洗浄中に愛犬が亡くなってしまったという書き込みを目にしました。
それほど鎮痛剤や麻酔を使用して治療を行うということが愛犬にとってはリスクのある治療なのです。
もし、愛犬が有毒物を口にしてしまった場合には、「どれくらいの量を食べたか」を把握することが大切です。
それが分かれば、食べた量が致死量に及ばない量であれば、胃洗浄を行う必要もないのです。
他にも上記で書いたような、「いつ食べたのか」、「なにを食べたのか」を飼い主さんがしっかりと獣医師に伝えることで治療方法も変わってきます。
排泄
愛犬が危険な食べ物を食べてしまってある程度時間が経っている場合には、胃から腸へ送られ、体内中に回っている可能性もあります。
そういった場合には、胃を洗浄しても意味がないのです。
レントゲンやCTなどで、毒物が胃から腸へ送られていると判断された場合には、排便と共に毒物を排出させるという処置を行うことがあります。
自然に排泄が促せれば犬の体に負担がかからずに済みますが、排泄をしない場合には下剤を使用して毒素を体外へ排出させます。
下剤以外にも誤飲した毒物にもよりますが、毒物を吸着する働きのある動物用の活性炭を飲ませることもあります。
うまく排泄物とともに毒素を体外に排出できれば問題はありませんが、まだ体内に毒物が残っている間は数日間様子を見る必要があります。
また、中毒症状で、自宅で嘔吐や下痢をした場合の排泄物は、動物病院に行く時に必ず一緒に持っていくようにしましょう。
床に嘔吐や下痢をしてしまった場合には、拭き取り、ビニールの袋などに入れて獣医師に診てもらうようにします。
誤飲した量や時間にもよりますが、自宅で嘔吐した物や排泄したものにすでに毒物が排出されていることもあるからです。
まとめ
この記事では、愛犬に食べさせてはいけない食材をさまざま紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
普段人間の食べ物として、「健康に良い」と言われているものでも、犬にとっては「毒物」となってしまう食材もあります。
特にネギ類、チョコレート、ぶどう、キシリトール、アルコールなどは私達の生活においてとても身近なものです。
少しの量であっても毒性のあるものは愛犬がおねだりしてきても、決して与えてはいけません。
そして、もし愛犬が食べてはいけない物を食べてしまった場合には「いつ」「どれくらい」「何を」食べたのかを正確に把握するようにしましょう。
こういったことをきちんと把握し、獣医師に伝えることで、治療方法を決める鍵にもなるのです。
ですが、1番は愛犬にとって毒となる食べ物は、決して与えない、手の届かない所で保管し、未然に誤飲を防ぐということです。
また、飼い主さんが犬に与えてはいけない食材を把握していたとしても、家に遊びに来た人、または飼い主さんが愛犬を連れて遊びに行った先にいる人が把握しているとは限りません。
そのため、家族の一員でもある愛犬を飼い主さんがしっかりと守ることが大切なのです。
愛犬といつまでも健康で暮らすために、人間の食べ物を与えたり、犬に危険となる食べ物は与えないようにしましょう。
