愛犬の長生きのために

大切な家族の一員である愛犬には、長生きしてほしいのが飼い主さんの願いですよね。

犬は人間よりも年を取るスピードが早く、平均寿命が12~15歳前後とされています。
しかし最近では、フードの質の向上や室内飼育の増加、動物病院の医療の発達などによって犬の寿命が延びている傾向にあるのです。

長生きしてもらうためには、普段からしっかり健康管理をしてあげる必要があります。
愛犬が元気に過ごせるように、特に運動と食事は重要なポイントになるでしょう。

では具体的に、運動と食事に関してどのようなポイントを抑えれば良いのでしょうか。
今回は犬の長生きに必要なことやものを解説していきます。

目次

愛犬の健康に必要なもの

愛犬の長生きには、運動や食事が重要なポイントになります。

「どうやって運動させればいいの?」
「食事には何を用意したらいいの?」

こういった疑問があるかと思います。
しかし運動・食事と言っても具体的にどうすれば良いのか、何が必要なのか、はっきり分かりませんよね。

運動や食事の方法も様々です。
ここからはどのように運動させればいいのか、食事にはどのようなものがあるかをまとめていきます。

運動

お散歩

お散歩は犬の運動方法の基本です。
犬は健康のために毎日運動する必要があるので、お散歩はできるだけ毎日行いましょう。

大型犬の場合、運動量は増えるので1日に1時間ほどの散歩が2回以上必要です。

また小型犬であれば、大型犬や中型犬ほどの運動量は必要としません。
外でお散歩しなくても室内で遊んで運動させてあげれば、十分に足りるでしょう。
しかしずっと室内にいるとストレスになることもあるので、そのときは外の日光を当てるとリフレッシュにもなります。

基本的に、犬は外に出ることや散歩が好きな子も多いです。
小型犬であっても、お散歩に連れていくと喜んでくれるかと思います。
時間があるときはお散歩に出かけてあげてください。

ドッグラン

ドッグランも、犬の運動のために使用されることが多いです。
広い敷地で愛犬を遊ばせることができるので、愛犬も楽しく運動できるでしょう。

ドッグランにいる他の犬と交流することで社会性も磨かれていきます。

以前は全国的に見てもドッグランは少なかったですが、現在では増えています。
愛犬を連れて、近場のドッグランに行ってみましょう。

飼い主さんとの遊び

散歩以外でも、飼い主さんが運動や遊びに付き合ってあげるのは大切です。

公園や海など、普段は行かないようなところで一緒に遊んであげましょう。
外で飼い主さんと遊ぶのは、犬にとっても嬉しいことかと思いますし、ボールやフリスビーなどのおもちゃを使うことで運動にもなります。

外での運動も大事ですが、家の中での遊びももちろん大事です。

一緒にする運動や遊びは、コミュニケーションにもなるので信頼関係を築く機会にもなるでしょう。

栄養バランスの良い食事

犬が長生きするために運動は大事ですが、丈夫な体をつくるための食事も欠かせません。

犬の食事と言えば、主食としてドッグフードを与えますよね。
そのドッグフードにも、プレミアムフードや手作りフード、格安フードなど様々あります。

愛犬の健康を考えて、栄養面や安全面に納得できるものを選ぶことが大切です。
最近では愛犬のアレルギーなどの問題も考えて、手作りフードを与える飼い主さんも増えています。

愛犬のためにどのような食事を与えればいいのか、それぞれのフードの特徴をまとめます。

プレミアムフード

安全性が高いドッグフードとして、プレミアムフードが注目を集めています。

プレミアムフードの特徴として、

  • ヒューマングレードの原材料を使用
  • グレインフリー、グルテンフリー
  • お肉メインで低カロリー・高タンパク
  • 人工添加物不使用

などが挙げられます。

プレミアムフードは、犬の健康を第一に考えて開発されているので、安全性は非常に高いでしょう。
飼い主さんも安心して与えられるかと思います。

ただ安全性が高くなっているのに比例して、市販のフードに比べて価格も高く設定されています。
値段と原材料を確認して、品質に納得できるものを選びましょう。

またプレミアムフードと言っても、価格と品質が比例していないものも、まれにあります。
プレミアムフードを選んだのに品質が悪かったとならないように、購入前の確認は必須です。

手作りフード

最近では、手作りフードを与えている飼い主さんも増えています。
手作りフードを与える場合、飼い主さん自身で食材選びからこだわり、添加物などの心配もしなくていいため安心感は大きいですよね。

人間用の食材を余らせて愛犬の食事も用意できるため、慣れてしまえばそれほどの手間もかからないでしょう。
ただ毎食手作りフードにしていると、どうしても栄養は偏ってしまいます。
1日1食は手作りにし、あとはプレミアムフードを与えるなど工夫すると良いかもしれません。

格安フードの危険性

また、犬の食事には格安フードという選択肢もあります。
しかし値段が安いということには、それなりの理由もあるのです。

格安フードには、

  • 質の悪い原材料を使用
  • 人工添加物を使用
  • 穀物でかさ増ししている

などの特徴があります。

原材料はフードのパッケージを確認すると分かりますが、プレミアムフードの場合は「鶏肉」「牛肉」など、何の肉を使っているか明確に記載されています。
しかし格安フードの場合は、「肉副産物」「〇〇ミール」「〇〇パウダー」などとあいまいな表記がされており、何の肉が使われているのかはっきりしていないのです。

こういったあいまいな表記の場合、4Dミートという危険な材料を使用している場合があります。

4Dミートとは、

  • DEAD(死んだ)
  • DYING(死にかけていた)
  • DISABLED(障害のある)
  • DISEASED(病気の)

という4つのDから始まる言葉を指します。

このようにどんな動物で、どこの部位で、どんな状態だったかも分からない粗悪な肉を食べさせたくないですよね。
フードを購入する前に、原材料の確認をすることをおすすめします。

また格安フードは人工添加物も多く使用しています。
見た目を良くするために使われる合成着色料には、発がん性やアレルギー、染色体異常を起こす危険性があります。
他にも品質を長く保持するための酸化防止剤も、発がん性のあるものが多いため愛犬の体に害を及ぼすでしょう。

さらに、穀物でかさ増ししているのも格安フードの特徴です。
犬は肉食動物なので、動物性タンパク質を多く必要とし、穀物の消化は得意ではありません。

そのため穀物ばかり食べていると、アレルギーを起こす可能性も高くなります。
必要な栄養素を十分に摂れなくて、アレルギーを起こす危険があるなんて、犬に優しくないですよね。

原材料表では、多く含まれているものから順番に表記されています。
必ず表記を確認し、穀物が多く使用されているものは避けるようにしましょう。

ストレスフリー

運動や食事以外でも、精神的なものも長生きには深くかかわってきます。

ストレスを溜め込むと、精神的に不安定になり問題行動を起こすようになる場合が多いです。
またストレスは免疫力の低下にもつながるので、精神的な問題だけでなく体の病気も起こりやすくなってしまいます。

愛犬にストレスを感じさせないために、飼い主さんがしっかり触れ合って、ストレスのコントロールをしてあげましょう。

十分な愛情

良質な食事や程よい運動ももちろん必要ですけど、犬には飼い主さんからの愛情が1番必要です。
飼い主さんからの愛情がなければ、犬は寂しい思いをしてストレスを感じます。
毎日100%の愛情で育ててあげましょう。

愛犬に飼い主さんの愛情を伝える方法としては、

  • 毎日ふれあいの時間をつくる
  • 言葉で愛情を伝える
  • 犬の喜ぶ部分を優しく触る

などがあります。

また愛犬からの愛情を感じたときは、それに応えてあげると良いです。
愛犬のことを大切に思っているなら、そんな飼い主さんの気持ちも愛犬に伝わるでしょう。

毎日のスキンシップ

前述もしましたが、愛犬と触れ合ったり、言葉をかけたりするのは、愛情を示すために必要です。

毎日5~10分ほどでも愛犬と触れ合う時間はつくりましょう。
このとき他のことをしながらではなく、愛犬だけに集中することが大切です。

いっぱい撫でてあげたり、おもちゃを使って遊んだり、愛犬が喜ぶことをしてあげてください。

また、話しかけて言葉で愛情を伝えるのもおすすめです。
2017年に発表された研究によると、飼い主さんが思っている以上に犬は人間の言葉を理解しているようです。

犬も褒められることが好きなので、頻繁に誉め言葉を伝えることで飼い主さんからの愛情を感じられるでしょう。

さらに犬が喜ぶ耳やお腹を触ってあげるのも良いです。
耳のあたりには神経が集まっているので、優しく触ってあげると犬にとっては気持ちいいのです。
お腹を見せてくれたときには、おなかも触ってあげましょう。

こうした行動で愛情を伝えることで、愛犬との信頼関係を深くなりますよ。

サプリメント

私たち人間は健康ためによくサプリメントを使いますよね。
実は、犬にも犬用のサプリメントがあります。

特にビタミンやミネラル、グルコサミン、乳酸菌、DHA、核酸などが含まれているサプリメントは、ドッグフードだけでは接種しづらい栄養素を補ってくれます。

様々な用途に使用できるものが販売されているので、目的に合ったものを選びましょう。

どんなに必要な運動をさせていても、栄養満点のフードを与えていても犬種や個体差、遺伝、持病などによっては補いきれない部分も出てきます。
それをサプリメントで補うのもひとつの方法ですよ。

サプリメントも用途別に、

  • 健康、長生きのサポート
  • 体臭や口臭の改善
  • 関節のケア
  • 涙やけのケア
  • 皮膚のトラブル
  • お腹のトラブル

など様々な商品が販売されています。
体にトラブルのある愛犬には、ストレス軽減のためにも症状にあったものを選ぶと良いかもしれません。

長生きを目的とするのであれば、健康や長生きのサポートをするものを与えましょう。
栄養素をしっかり補って健康維持できれば、長生きも可能です。

犬の健康維持に効果的な成分は、

  • グルコサミン
  • DHA
  • EPA
  • 核酸
  • 乳酸菌
  • コンドロイチン
  • ルテイン
  • アントシアン
  • ビオチン
  • カルシウム

などが代表的です。
これらの成分が多く含まれたものを選ぶのがおすすめです。

動物用サプリメントが販売されている通販サイトはいくつかありますが、今回はぽちたま薬局のサプリメントを紹介します。

  • グリコフレックスプラス犬用

グルコサミンが含まれた犬用サプリメントです。
小型犬から大型犬までの関節や骨をサポートする効果があります。
ダック(アヒル)味となっているので、おやつ感覚で与えることができます。

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  • イパキチン

カルシウムを含んでいる犬のサプリメントです。
慢性腎不全における、腎機能のサポートに役立ちます。
無味無臭のパウダータイプなので、フードに混ぜるだけで簡単に与えられます。

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愛犬の元気をチェック!

犬は体に不調があっても、飼い主さんに言葉で伝えることができません。
普段から、飼い主さんが愛犬の様子をよく見ておく必要があります。

ぐったりしているなどはっきり分かる不調が現れたときは、何らかの病気が進行してしまっている可能性もあるので、早い段階で気づくことが重要なのです。

また言葉で話せない犬の体調を知るためには、毎日十分なスキンシップをとると良いですよ。
愛犬に直接触れることで、不調があれば早めに気づくことができるでしょう。

デイリー(毎日)

愛犬の健康のためには、飼い主さんが普段から愛犬の行動や体の様子をしっかり観察しておく必要があります。
何らかの異変があった際に早く気がつけるよう、毎日チェックすべき場所を紹介します。

食欲

犬の食欲の有無は、健康のバロメーターと言えるほどに重要です。
通常、健康な成犬であれば、1日に2回、老犬の場合は少量を3~4回に分けてご飯を食べます。

愛犬の場合は毎日どの程度食べているかと、体重の把握をしておきましょう。

食欲の確認ポイントは、

  • 食べる量が減った、フードが残っている
  • 食べすぎている
  • 急な体重の変化があった

など。

食欲が落ちている場合、反対に食欲が異常に旺盛で食べすぎているといった様子が見られたら、何らかの病気の可能性があります。
特に食欲のない場合は、犬に多い腎不全などの可能性もあるので病院に連れていきましょう。

水を飲む量

水を飲む量に関しては、

  • 飲む量が減った、まったく飲まなくなった
  • いつもより飲む量が増えた
  • 飲むときによだれが大量に出ている

などを確認してください。

犬は基本的に、水をよく飲む動物です。
1日に必要な水分量は、体重(㎏)×0.75×132(ml)なので、体重10㎏の犬ですと約990mlの水分量が必要となります。

飲む量の増減には様々な要因が考えられますが、腎臓やホルモンの異常や糖尿病を起こしている場合もあるのです。

排せつ物のチェック

排せつ物も犬の健康をチェックするうえでの、重要なバロメーターです。
チェックポイントとしては色やにおい、硬さ、量、不純物、回数などがあります。

排泄の回数については、はっきりとした正常な回数の決まりは特にありません。
ただ愛犬の普段の排泄のだいたいの回数を把握しておけば、多すぎるときや少なすぎるときに何らかの異常があるかどうかを気にかけることができます。

便の場合は、色・におい・硬さを確認しましょう。
色は通常であれば茶色ですが、赤や黒だった場合は血便なので注意しましょう。

柔らかい便は下痢を起こしているので、様子を見てあげると良いです。
また異常時のにおいの特徴として、血液や硫黄のにおいを発していることがあります。

尿の色やにおい、量、不純物などの状態もよく観察してください。
糖尿病を起こしている尿のにおいは、甘いにおいがするので特徴的で、血尿の場合だ鉄臭いにおいがします。
色については濃いだけでは病気の疑いは低いですが、山吹色のような黄疸の尿が出ていたらすぐに診察を受けたほうが良いでしょう。

呼吸

呼吸は生命の維持に欠かせません。
通常、犬は1分あたり約15~30回ほどの呼吸数があります。
十分な酸素が取り込めない、体に異常があるなどの場合は呼吸の乱れが見られます。

下記のような呼吸の様子が見られたら、注意したほうが良いかもしれません。

  • 呼吸が浅い、遅い
  • ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がある
  • 口で大きく呼吸している
  • 胸が大きく動いている

犬の場合、チワワやパグ、シーズーなどの短頭種は特に呼吸の問題を起こしやすい傾向にあります。
よく観察するようにしましょう。

睡眠時間と質

犬の平均的な睡眠時間は、1日12~15時間ほどと言われています。
子犬や老犬の場合はもう少し多くなりますが、成犬でこれ以上寝ていたり反対に全然寝ていないなどの様子が見られたら、病気かストレスを抱えている可能性が高いです。

  • 睡眠時間が長くなった、短くなった
  • 寝てもすぐ起きる
  • 丸くなってじっとしている

こういった様子が現れたら、要観察です。
夜にちゃんと眠れているか、寝ている体勢はリラックスできているかなどに注意して見てあげましょう。

行動

日常生活での散歩や遊びの際に、行動がおかしくないかチェックしましょう。
いつもと行動や様子が違う、何かおかしいなど様子の変化に気づくことも重要なポイントです。

  • 活動時間の減少、あるいは異常に活発になった
  • 散歩や段差、遊ぶのを嫌がる
  • 興奮して落ち着きがない
  • ぐるぐる動き回る
  • 反応が薄く動作も鈍い
  • よろけるなど歩き方がおかしい

これらの様子が見られたら、注意が必要です。
ただこういった様子は、老化が原因か病気が原因かの判断が難しくなっています。

老犬ではないのにこれらの様子が現れたら、病気の可能性が高いので早めに病院で診てもらいましょう。
老犬になってから現れるようになった場合は老化の可能性が高いですが、病気が見つかることもあるので定期的に検診を受けると良いです。

ウィークリー(1週間)

耳や目、皮膚なども愛犬の健康状態を知るためには、定期的なチェックが必要です。 毎日チェックしてあげても良い項目ですが、毎日チェックするのが大変なときは週に1回でも見てあげましょう。 お手入れやお風呂などの際にチェックするのを習慣づけると良いかもしれません。

犬は、耳の病気にかかりやすい動物です。
特にダックスフンドやレトリーバーなど垂れ耳の犬種や、プードルやテリアなど耳の中に密に毛が生えている犬種は注意しましょう。
耳の中が乾燥しにくいため、病気を引き起こしやすいのです。

耳の様子や愛犬の行動を確認して、

  • 耳垢が多い
  • 耳垢に粘り気がありねっとりとしている
  • 耳ダレがある
  • 耳垢が黒い
  • 異臭がする
  • かゆそうにしている
  • よく頭を振っている

などの様子が見られたら耳の病気を起こしている可能性があります。

犬の耳の病気では、外耳炎が特に多く見られます。
耳垢が黒い、耳から異臭がする、かゆがっているなどの様子が見られたら、外耳炎を疑いましょう。
外耳炎が悪化すると、中耳炎や内耳炎にまで症状が進行してしまうので早期発見が重要です。

>外耳炎の原因には主に耳ダニ、細菌感染、マラセチア感染の3つがあります。
何が原因となっているかは、耳垢の状態を確認すればだいたい分かるでしょう。

黒くてボロボロとした耳垢は耳ダニ、湿り気があり黄色い耳垢は細菌感染、茶色の耳垢はマラセチア感染と覚えておくと良いです。
細菌感染の場合は異臭もするので、分かりやすいかと思います。

耳垢の様子を普段からチェックしていれば、こういった耳の病気を予防できるでしょう。

目も重要な確認ポイントのひとつです。
チワワやパグ、シーズーなどは短頭種のため、特に目に傷を受けやすい犬種です。
そのため目の病気にかかりやすい傾向があるので要注意。

  • 目ヤニの有無
  • 目ヤニの色
  • 涙やけ
  • 目がちゃんと開いている
  • 充血している
  • かゆがっている

これらが確認ポイントとして挙げられます。
犬も人間と同じように、ものもらいやドライアイ、角膜炎・結膜炎、白内障・緑内障などを発症する恐れがあります。

目ヤニや涙やけが見られたら、早めの対処が必要です。
放置すると目ヤニが増えたり、赤く充血したりし、かゆみが発生することも多くなっています。

かゆみがあると掻きむしってしまうので、眼球に傷がつき角膜炎や結膜炎、他の病気などにつながることがあります。

皮膚

皮膚は外部からの刺激や細菌、ウイルスの感染から体を守るバリアとなっています。
しかし犬は基本的に肌が弱いため、皮膚疾患が起こりやすいとされています。

長毛種の場合は、皮膚に異常があっても見つけにくいので注意が必要です。
普段から意識してよく確認するようにしてください。

  • かゆがっている
  • 湿疹や赤みがある
  • 腫れやしこりがある
  • フケが出ている
  • 脱毛している

こういった様子が見られたら、何らかの皮膚疾患を起こしている可能性があります。
犬の皮膚疾患はアトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、マラセチア、膿皮症、疥癬などが多く見られます。

症状が現れるのは主に顔や、目・口まわり、あご、わきの下、お腹、後ろ足の付け根、股の間、足の指の間などです。
病気によって部位は少し異なりますが、すべてかゆみが発生する皮膚炎なので、かゆそうな様子が見られても飼い主さんが判断するのは難しいかもしれません。

基本的に犬は「鼻が濡れていれば健康」とされています。
そのため、鼻の状態も愛犬の健康状態を知るために重要な手がかりのひとつと言えるでしょう。

鼻のチェックポイントとしては、

  • 鼻が乾いている
  • 鼻水がでている
  • 鼻血が出ている

などが挙げられます。

ただ犬の鼻の乾燥は、ほとんどの場合は心配いりません。
個体差もあるので、乾燥した状態が普通という場合もあります。
鼻が乾燥していても、異常がなさそうであれば病気の可能性はほとんどないでしょう。

病気や何らかの影響が原因で乾燥している場合は、日焼けや皮膚疾患、重度の脱水症状などを疑ってください。

  • 赤くなっている
  • 皮がむけている
  • 鼻の皮がひび割れて傷やかさぶたができている
  • 鼻水が泡状
  • 鼻水が黄色、緑色、黒色になっている

これらの様子が見られたら、動物病院で診てもらうほうが良いです。

また脱水症状の場合は鼻の乾燥の他にも、目の周辺のくぼみや皮膚の弾力の低下、歯肉の乾燥、体の衰弱なども同時に見られます。
この場合は、すぐに水を準備しましょう。

チワワやパグなどの短頭種は、鼻に障害が起こりやすい犬種なので注意してください。

口のチェックポイントは、

  • よだれが大量に出ている
  • よだれに血が混じっている
  • 口臭がきつい
  • 口腔内がただれている

などが挙げられます。

口の異常は、主に2種類に分けられます。
歯垢や歯石、歯周病、歯肉炎、虫歯などの歯科疾患と、口内炎や口腔内腫瘍、口腔内異物、皮下腫瘍などの口腔内疾患。
さらに感染症や脳神経の病気を引き起こしている恐れもあるので、注意して見てあげてください。

この中でも特に歯科疾患が多く見られます。
歯科疾患は、歯のケアが十分にできていないことが原因で引き起こされます。
ケアのやり方を見直し、歯みがきなどをしっかり行えば防ぐことができるでしょう。

口腔内疾患の場合は、口腔内は直接的な原因ではありません。
胃腸や肝臓、腎臓などの内臓疾患が原因の可能性が高いのです。

口腔内疾患や感染症、脳神経の病気の心配がある際は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

つめ

爪切りは、犬には欠かせないケアのひとつです。
犬の爪も人間と同じように、切らなければどんどん伸びてしまいます。
そのため、定期的に爪切りを行う必要があるのです。

爪が伸びたままになると、

  • 歩行の妨げ
  • ひっかかるなどでケガの原因
  • 肉球に刺さる
  • 狼爪(ろうそう)が皮膚に刺さる

などの事故を起こしてしまう危険性があります。

伸びた爪が刺さった状態だと、犬は常に痛みを感じることになりますし、傷口から細菌などが侵入する場合もあるので対処しなければいけません。
ケガをした状態ですと、処置をしようとしても嫌がる場合が多いので、普段からケアをしてケガを防ぐようにしましょう。

イヤリー(年間)

また年間を通して注意しなければいけないポイントもあります。
年間を通して、ちゃんと必要な予防接種はできているか、寄生虫の予防はできているかを確認しましょう。

特にフィラリアなどの寄生虫駆除は、時期になると非常に重要になってくるので忘れずに。

寄生虫駆除

1年に1度、欠かせないのが寄生虫の予防・駆除です。
特にフィラリアは犬にとって天敵なので、しっかり対策を行わなければいけません。

しかしフィラリア予防薬には、様々な種類があるためどれを使用すれば良いのか迷う方も多いです。
そこで、効果・安全面において優れているフィラリア予防薬をいくつか紹介していきます。

  • レボリューション

フィラリア予防だけでなく、ノミ駆除や耳ダニ駆除も行える寄生虫駆除薬。
動物病院でも処方されるほど信頼性が高いお薬です。
スポットタイプで皮膚に垂らすだけで投与可能なので、飲むお薬が苦手な子にも簡単に使用できます。
体重2.5㎏の子犬から40㎏の大型犬までサイズ別のラインナップも豊富なので、愛犬適した商品を選びましょう。

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  • ストロングホールド

レボリューションのヨーロッパ販売版で全く同じもので、ジェネリック医薬品やコピー品ではありません。
フィラリア予防と同時に、ノミの成虫・幼虫の駆除やノミの卵の孵化阻害、耳ダニの駆除を行います。
仕入れの都合でレボリューションより安価で購入ができるので、安さを求めるならストロングホールドを選ぶと良いでしょう。

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  • ネクスガードスペクトラ

フィラリア予防と、ノミ・マダニやお腹の虫の駆除ができるオールインワンなお薬です。
即効性と持続性に優れているので、投与の手間もかかりません。
また牛肉風味のチュアブル錠のため、愛犬もおやつ感覚で喜んで食べられます。
飼い主さんと愛犬、両方の負担が軽減されるのはうれしいポイントですね。

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  • カルドメックチュアブル

フィラリア予防と、回虫・鉤虫のお腹の虫の駆除を同時に行えるお薬です。
犬の嗜好性を考えて、牛肉風味に作られており、おやつとして与えることが可能。
月に1度の投与なので、手間もかかりません。

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まとめ

犬が長生きするために、必要なものや確認すべきポイントなどを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

家族の一員として、大切な存在である愛犬。
できるだけ健康に過ごしてほしい、元気に長生きしてほしいと飼い主さんは思いますよね。

普段から運動や質の良い食事を与えるように心がけ、ストレスなどを溜めない環境を作ってあげてください。
さらに飼い主さんからの愛情を受けることで、犬は元気に過ごすことができます。

しかしどうしても病気にかかる可能性はあります。
犬は言葉では不調を伝えられませんが、体や行動をよく見ると異変が現れていることが多いです。

普段から一緒に過ごしている飼い主さんだからこそ、「あれ?おかしいな」と感じる点もあるかと思います。
少しでも様子がおかしいと思ったら、動物病院で診察を受けましょう。

日ごろから愛犬のケアをしつつ、何かあったときにすぐ気がつけるように様子もしっかり見ておきましょう。

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